4/16/2024, 8:17:11 AM
電車に揺られながら
携帯でどうでもいいニュースを見ていて
ふと顔を上げると
柔らかで眩しいそんな空が広がっていた
川の水はきらきらしていて
それを飛び越えるように
白くて大きい橋がかかっていて
スカイツリーはシルエットのよう
そんな景色を見ると
あなたのことを思い出す
写真も撮らないし
ラインも送らない
届いてほしくて
届かないでほしい
ただあなたのことを思い出して
少し笑顔になるのです
届かぬ想い
4/7/2024, 2:31:44 PM
だいだい、あか、き、あお
ふわあっと広がって
駅のホームもじゅわっと包まれて
そんな柔らかい波にのせられて
みんな同じ方向を向くんだ
沈む夕日
3/31/2024, 1:33:50 PM
どこか不幸を探して
どこか悲劇のヒロインを演じて
幸せでいつづけるのが怖くて
また不幸探しをする
気づいたときには
そんな矛盾した世界の方が
息がしやすくなっていて
私はなんど愛から逃げたのだろう
幸せになる覚悟を
幸せにさせる覚悟を
この臆病な指先から
少しずつ伝えていくから
一緒にいてくれますか
幸せに
3/18/2024, 3:29:49 PM
寝る前に私は食器を洗う
水がはねない程度に
強めに蛇口をひねって
コップから皿、箸、フライパンと
泡に包ませ一気に水に流す
シンクの泡がすべて排水溝にくるくると
吸い込まれたのを確認して
蛇口を止めハンドクリームを塗る
そんな別に大した事ない
淡々とした行動に
この世界の不条理に苛立つこころが
少しだけしぼむ
朝起きて乾いた食器と
さらさらな手に安堵して
昨日の自分にちょっとだけ感謝する
不条理
3/17/2024, 12:54:57 PM
気づいたときには
僕は頂点で
君を捕らえ食べ
また次の君を探す毎日だった
いつか僕が飢えて分解されて
新しい芽が咲くときには
小さな白色の花でありたいと願う
弱音を吐くのは君に対して失礼だから
今日も堂々と歩き
幸福で残酷な役割を全うする
僕の終わりがやってくるその日まで
ずっと
泣かないよ