3/13/2024, 2:12:57 AM
あぁ、そうか。
あの時から私は君の言葉を
記憶に書き込むことを辞めたのか。
私の言葉が君の記憶に
書かれていないことを知って。
今日も笑顔で君の横に座って
残らない言葉たちを君に話し
残さない言葉たちを君から聞く。
しゃぼん玉のように消えていく言葉たちの中で
私の中に硝子の破片のように残る言葉だけは
この先もずっと残り続けるのだろうか。
そうであればいいなと思う。
もっと知りたい
3/12/2024, 9:43:02 AM
久しぶりに実家に帰る。
ポットに入ったお茶、
手作りのコロッケ、こたつ、
くたくたになった豚のぬいぐるみの枕。
昔は当たり前だったものたちが、
いつの間にか自分の当たり前ではなくなっていて、
懐かしくて、あたたかい、そんな感じ。
七人で暮らしていたのが、今では一人と一匹。
少し広く感じてさみしい気もするけど、
でもやっぱり優しい。
いつでも帰れる場所をつくってくれていることに
こんなに感謝すると思わなかった。
犬と夕方だらだらと雨の音を感じながら
母の帰りを待つ。
平穏な日常