あぁ、そうか。
あの時から私は君の言葉を
記憶に書き込むことを辞めたのか。
私の言葉が君の記憶に
書かれていないことを知って。

今日も笑顔で君の横に座って
残らない言葉たちを君に話し
残さない言葉たちを君から聞く。

しゃぼん玉のように消えていく言葉たちの中で
私の中に硝子の破片のように残る言葉だけは
この先もずっと残り続けるのだろうか。

そうであればいいなと思う。


もっと知りたい

3/13/2024, 2:12:57 AM