にぼしカラフル

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6/25/2023, 1:54:00 PM

葉緑体が気持ち悪い
植物が呼吸をするから、人間が死なないんだ
人間が呼吸をするから、地球も死なないんだ
少しずつ老いていく地球と、人と、花。
どれもみんな気持ち悪い

あたしを変えて
あたしが変えて

あしたの代わり
あたしおかわり

あたし確かにあしたに終わり
みんな違わず、みんな死ぬ

4/28/2023, 8:46:38 AM

エスカレーターを降りていくと、だんだん自分が無力になっていくのを感じる。ガタガタ揺れる電気の階段が下へ近づくにつれ、落下時の衝撃も薄れるからだ。手垢でぬるついたこのラバーの手すりを飛び越えて、目撃者の頭にこびりつくような選択をしたら、私が生きていた証明になるだろうか。
階下の女たちへ目をやると、彼女たちは期間限定の苺フラペチーノみたいな頬へ耐えられないといった様子で電気信号を送り、唇の端の筋肉を釣り上けた結果、頭上の私を意図せずに傷付けている。

ならないだろうな。

私は再び高度ゼロへと舞い戻り、またしばしの間、羽ばたく機会を失うのだった。

4/14/2023, 2:36:00 PM

馬鹿みたい
祈ってるだけで生きてるって勘違いして
嘘みたい
現実を受け入れられなくてもがいて否定

桜が綺麗に咲く季節に
信じていない鳥居をくぐって
風に死ぬ薄桃色の花びらをありがたがる

そんな人間に、私もなってきた

3/29/2023, 11:42:33 AM

ハッピーエンド。終わりよければすべてよし。
泣き笑いの表情のまま、
私は地面にコーラを少し注いで、
地球とちょっと乾杯したよ

この土地にも、もうバイバイ
生きるのがつらくてたまらない夜に、
河原を泣きながら散歩してたら
黒塗りの川面にキラキラと散った町の光が、
私をそっとなぐさめてくれたよね

大雪の夜に川辺へ様子を見に行ったら、
あまりの静けさに私の耳が
おかしくなったのかと思ったよ

私がこの場所を選んだわけじゃなかったから、
最初はすごく戸惑ったし、
なんて寂しい町なんだと思ってた

多分二度と戻ってくることのない町だし、
楽しい記憶より辛い記憶のが多いけど、
荷物を引き払って、
もう塵ひとつない部屋を背にして、
今私がこうして夜空にひとり川辺を歩いて、
寂しいって思えてるこれが、

3/5/2023, 10:07:57 AM

たまには自分にご褒美あげたい
上司のご機嫌を伺って頷いたし
たまには自分に厳しくしたい
手を抜いて仕事しちゃったし
たまには自分を励ましたい
点字ブロックで転がったし
たまには自分を愛したい
世界に一人のあたしだし

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