どんな嵐が来ようとも
私の船は沈まない
必ず浮き上がって助けるから
そばにいるから
だから笑って
楽しそうな姿を見せて
一緒にいれば大丈夫だから
遠い日の記憶
見たいアニメが見れないまま過ごす
網戸越しの外の匂いと野球中継の音
お風呂上がり、少し手荒な強さが気になる父に拭かれる頭
海に向かう道すがら
汗ばむ肌にへばりつくビニールを気にしながら
必死で持った浮き輪
サンダルに入った砂が気になって
なかなか歩けない私を急かす母の声
海に入りお風呂に入り くたくたに疲れた私を急かす夕飯の時
どれもこれも
愛おしい愛おしい 夏の遠い日の記憶
目にしているのは
明日に続く明後日でその先に続く…
なんだろう
わくわくする時もあれば ただただ 上り坂に感じる時もあって
立ち止まっていても
目にしている世界は進んでいて
朝日が 夕日が それを示すから
焦る
遠くばかり見ない
手のひらにある 嬉しい ありがとう 好きだよ を
目にしている
〝私らしく〟と〝理想の私〟は
どれくらいかけ離れているんだろう
歳を重ねるにつれて
その距離は縮まって来た気がする
それは良い事なのか悪い事なのか
決めるのも自分次第だと思うけれど
きっと自分が気にしてる程
どちらも外から見ると変わらないのかも
と思うようになってきた今日この頃
それはきっと
自分との付き合い方が上手くなってきた証拠
人と付き合うのと同じくらい
自分と付き合うのって難しいな
って思う今日この頃
これまでずっと、素の自分を出せなかった
今はそうでもないよ
ってあの頃の自分に伝えてあげたい
1件のLINE
待ち合わせの時間を送るの
いつもの場所で
仕事が終わったら
美味しい物を食べよう
お母さんは何か見たいものはある?
もう既読がつく事は無いけれど
アカウント 消さないままだったから
時々送りたくなるよ
送ろうかな
待ち合わせの場所は夢の中