神埜

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1/17/2024, 2:28:43 PM

#木枯らし

木枯らしが吹く。
寒い寒い冬の訪れを感じさせるこの音が俺は嫌いじゃぁなかった。

草木も動物も眠り、誰も彼らの眠りを妨げない。

俺も、冬眠してぇなぁ…。なんて、な

1/15/2024, 1:43:41 PM

#この世界は

この世界は絶望に満ちている。
戦争、虐待、犯罪。どれもこれも人間が人間であるが故に繰り返されていて、話を聞く度、ニュースで目にする度、穢らわしいとさえ思う。
なんで僕は人間に産まれてしまったのだろう

1/13/2024, 2:03:03 PM

#夢を見てたい

夜、微睡みの向こうに幸せな夢が待っているから、僕は何よりも睡眠を優先する。

本当は仕事もせずに日がな一日ただ夢の中にいたい。
だって、夢なら自分は何者にでもなれる。
医者に、警察官、弁護士、検事、社長にアイドル、そして諦めてしまった小説家にだって。
夢の中なら全部全部思いのまま。

僕は、辛い現実から目を背けていたいんだ。

1/11/2024, 2:09:12 PM

#寒さが身に染みて

今季は随分暖かいと思っていたら、いきなり寒くなってきた。

寒さが身に染みて、身震いするほどだ。

でも、こんな日だからこその楽しみがある。

炬燵の上にカセットコンロをセットする。反射式ストーブの上にはお湯を張った鍋を乗せ、徳利に入れた日本酒を温める。

カセットコンロの上には好みの鍋を準備して、熱燗が出来たら、鍋をつまみに熱燗をくいっと一杯。

冬は嫌いだが、こうやって過ごすと少しだけ好きになれる。

1/8/2024, 11:49:00 AM

#色とりどり

色とりどりの傘が眼下を過ぎる。

こんな雨降りに上を見上げる奴なんかいやしないから、俺はフェンスを乗り越え、雨に濡れたアスファルトの上に腰を下ろして、最後の煙草に火を付けた。

カチッと音を立てながらライターで火をつける。
大きく息を吸って汚らしい煙を肺いっぱいに吸い込むと、くらりと目の前が回った。

久しぶりのこの感じにちょっとした快感を覚えて、まだ死にたくねぇなぁ、と脳の片隅で思ったが、どうせ元々あと少しの命だ。病気のせいで死ぬぐらいなら、自分で人生を終わらせたい。
なんてことを考えてたら、唇にチリと痛みが走った。
いつの間にか火がすぐそこまで来てたらしい。
俺は水溜まりに燃えさしをジュと押し付けて、その場に立ち上がった。

そのまま1歩足を前に踏み出せば、あとは真っ逆さまに落ちていくだけ。

ーーあっけねぇなあ。人生ってのは。

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