神埜

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8/12/2023, 7:09:39 AM

#麦わら帽子

風に吹かれて飛んでいったあの麦わら帽子は今どこにあるのか。

誰も、誰も知らないところで朽ちているのか、はたまた誰かが見つけて使っているのか、どこかへ落し物として届けられているのか。

分からない。

だけど、それはそれで良い。

きっとそれも『運命』というもののひとつだから。

8/11/2023, 1:34:26 AM

#終点

走って、走って、たまに歩いて、また走る。

そんな風に走り続けた人生ももう終わり。

今まで、走ってきた中でたくさんの人と出会い、そして別れてきた。

今ここに居るのは、その時に別れなかった人とその人との間にできた子供。

子供も、また結婚して、子供が出来た。

今では俺も立派な、と言えるかは分かんないけど、爺様だ。

このまま、妻が、子供夫婦が、孫が、彩り溢れる素敵な人生を歩めますように。

俺は人生の終点からそう願わずには居られない。

8/9/2023, 10:25:10 AM

#上手くいかなくたっていい

別に対人関係も、仕事も趣味も上手くいかなくたっていいんだ。

ただ、自分のペースで、毎日少しでも、楽しかったな、って思えたらそれで良い。

僕はそんな気持ちで毎日を過ごしてる。

だって、それ以上を望んだらきっと、何もかもが面倒くさくなって、辛くなって、苦しくなって、僕は生きることすら諦めてしまうから。

だから、何かを上手くいかせようじゃなくて、上手くいかなくたっていい。ただ、息をするだけで偉い。そんな気持ちで生きると、息がしやすいと思う。

8/8/2023, 11:10:05 PM

#蝶よ花よ

蝶よ花よと両親に育てられた兄は成人して直ぐに家を出ていき、今では音信不通。

僕は、両親に疎まれて育てられた。

何をやっても兄と比べられ、出来損ないと罵られた。

それなのに、なぜ僕がこんな両親の世話をしなければならないのか。

両親は「あなたのためだったのよ」と耳触りの良い言葉を並べているが、それでも僕はこいつらに虐げられた日常が思い出される。

こんなヤツらどうでもいい。

だから僕は決めた。

同じことをしてやろうって。

金は出してやる。
でもそれ以外は絶対しないし、なにかある度に罵ってやる。

それが僕からの最大の親孝行さ。

8/7/2023, 3:33:16 PM

#最初から決まってた

あなたと離れることになるなんて、最初から決まってたこと。

わかってた。分かってたはずだったのに。

こんなに悲しくなるなんて思っていなかった。

あなたは私にとって神にも近しい方でした。

あなたが言えばこの命すら投げ出す覚悟がありました。

しかし、あなたが私に命令したのは生きろということだけ。

私は最初あなたを殺そうとしたのに。

あなたもそれを理解していたはずなのに。

それでも最期の命令は私が生きること。

あなたは優しすぎた。だから命を落とした。

少しだけ待っていてください。

私はあなたの命令に従い、生きましょう。

生きて、生きて、生きて。

寿命で死んで、そしたらすぐにでもあなたの所へ馳せ参じます。

その時は私の話を沢山聞いてくださいね。

あなたが死んだ後のこの世界が紡いだ物語を。

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