月夜
満月の夜、横にいるあなたの顔を見ながら、
「月が綺麗ですね」
と言った。あなたは私の方をチラッと見てから、また月を見上げた。
「私は、、、太陽の方が好きです」
そう言われて何も返すことができず、私はその後言おうとしたことをそっと飲み込んだ。
大好きな君に
いつもありがとう。
ここに行きたい!ここに行かない?って言ったらいつでも「いいよ」と笑ってついてきてくれてありがとう。だからあなたももっと自分のしたいこと言ってほしいな。
「今日は適当にごはん食べに行こうか」って言ったら「うん」ってまた笑ってくれる。本当に「うん」なのかな。
「行くところないし、もう帰ろっか」って言ったら「そうだね」ってまた笑う。
だからいつもなんか申し訳なくて、でもあの日、あなたにこう言われてすっごく嬉しかった。
「〇〇ちゃんといると気を遣わなくていいし、プリクラで腕を組んだのも初めてで、〇〇ちゃんとはもう慣れた笑 入社した時はこんな1ヶ月に一回会うようになるなんて想像もできなかったよね。高校の友達ともこんな頻繁に会わないのに」
私だってそうだ、1ヶ月に1回会う人なんてあなたしかいない。私が退職してからも会ってくれるなんて。いつもあなたと遊ぶ時、「同期と遊びに行ってくる」と言って家を出るけど、ちゃんと名前を言おう。私の素敵な元同期であり、友達である、あなたのことを知ってほしい。
恥ずかしくて、面と向かっては言えないけど、いつもありがとう。大好き!!
ひなまつり
いつからだろう、ひな人形が飾られなくなったのは。そう思うくらいずーーっと出していないのだ。玄関にある、木の机にガラスケースに入ったひな人形を出していたのに。ひな人形は幼い頃にしか出さないのだろうか、大きくなって、二十歳を過ぎたら普通出さないのかな。あの黒い綺麗な瞳を眺めたいな。今度、出してみない?って言ってみよう。
欲望
アプリを開いて、欲望の2文字を見て真っ先に思い浮かんだのはお金だ。欲しいものはいっぱいある。本やマンガ、スキンケア用品、洋服、バッグ、私の心を満たしてくれる欲しいものはたくさんある。でもそれを手に入れるためには、お金が必要だ。雨みたいにお金降ってきてくれないかな、宝くじ当たらないかな。
お金ください!!!!!笑笑
列車に乗って
一人で寝台列車に乗って、高校の時好きだった人のことを思い出す。勉強を教えてもらって、なぜかその姿に胸がときめいて、好きになった。でもその恋は実らなかった。あれから恋してないな。
横になった身体を起こして窓の外を見ると、まだ真っ暗だ。この夜の何を考えても解決しない感じが好き。考えても考えても途方に暮れる、この感じが好きだ。私は目的地までまた眠ることにした。