川柳えむ

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1/1/2024, 3:06:09 PM

「あけましておめでとう」
 日付が変わった瞬間、あちこちで同じ挨拶が交わされる。一年のうち今日しか使わない(こともないけど)挨拶だ。
 そのまま夜更かしをして、朝日が覗く瞬間を拝む。初日の出。一年のうち今日しか見られない。
 おせちを食べて、お雑煮を食べて。こんな料理も今のうち。
 いつもと少し違う一日を過ごして、本当に年が明けたんだ。今がお正月なんだと実感する。
 そんなこんなで、新年が始まった。
「今年もよろしくお願いします」


『新年』

12/31/2023, 2:03:21 PM

 正直まだ新年を迎える準備なんてできていない。
 ごめんなさい。年賀状すらできてない。かなりやばい。
 大掃除だってまだ途中で……。
 今年暖かかったせいか、まだ感覚が一ヶ月くらいずれてるんです。
 でも時間は待ってくれない。
 年末の特別番組が始まっている。もう年越しそばも食べちゃった。
 終わる。今年が終わる。
 あぁーあと一時間もない……。
 観念して言っておくか。
「良いお年を!」


『良いお年を』

12/30/2023, 11:08:35 PM

 夏まで何をしていたのかはよく覚えていない。
 夏、このアプリを始めた。
 みんなに♡を貰った。
 みんなの投稿を読んだ。
 面白い作品に楽しい気持ちと悔しい気持ちが混ざり合った。
 たくさんのいろんな面白い作品が書きたいと思った。
 だからとにかく毎日投稿を続けてみようと頑張った。
 ちゃんと休まず続けてこられた。
 スマホが壊れた。
 引き継ぎ設定をしていなかったからアカウントが使えなくなった。
 泣いた。
 だからといって書くことを諦めたくはなかった。
 もう一度作り直した。
 また1から始めてみた。
 みんなに♡を貰った。
 毎日毎日頑張った。
 これからも頑張る。
 いつも読んでくれてありがとうございます。
 来年もよろしくお願いします。
 良いお年を!


『1年間を振り返る』

12/30/2023, 5:55:06 AM

 こたつに入り、みかんを剥く。
 向かいでは彼女がみかんを横一列に並べている。
「何やってるの」
 そう尋ねると、彼女はにやりと笑った。
「問題。みかんを並び替えてできる甘いものって何でしょう?」
「……甘味?」
「正解!」
「甘いものが食べたいの?」
「正解! 甘味処とか、行きたいな~」
「甘味処って、本当はあまみどころって読むんだよ」
「えっ!? 知らなかった!」
「じゃあ甘いもの食べますかー」
 こたつから立ち上がり、剥いたみかんを彼女の口に突っ込んだ。
「このみかん甘い!」
 今度はこちらから彼女に問いかける。
「問題。みかんを並び替えてできる家って何でしょう?」
「……民家?」
「正解! 甘味処じゃなくて、民家――家であんみつとかどうですか? 作るよ」
「あんみつ! 食べるー!」
 みかんを手に持って、彼女は嬉しそうに飛び上がった。


『みかん』

12/29/2023, 12:48:26 AM

 子供の頃は、夏に次いでこの長い休みが楽しみだった。
 祖父母の家に行って、餅をついて、親戚が集まって、おせちを食べて、それでお年玉を貰って、遊んで。
 大人になってもこの休みは楽しみだ。単純に長い休みだからね。
 きっと誰かの家に嫁入りとかしたら嫌いになるんだろうけど、そういうのもなく好き勝手に生きている。もう親も親戚も何も言わない。
 でも、帰省を楽しみにしてくれている。
 私も帰省は楽しみだよ。実家の猫に会えるしね。あとやっぱり、親の顔も見たい。
 そんな感じで今年の冬休みも帰省します。


『冬休み』

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