酸素は生きていくためには必要なものだけど、
多すぎれば毒となる。
酸素
つづく
思い出はいらない。
どんな楽しい思い出でも、
いまここにないなら
嘘によく似てる。
記憶の
海
おわり
夜の森は行っちゃいけないよ、
誰かがいるから…。
静かなる森へ
END
「シーターーー!」
「パズーーーー!」
ラピュタのあのシーンで、
手が届かなかったらどうなってたんだろう?
「海に捨ててーー!」
バキューーーン!
…
…思うに、ラピュタは何度も手を差しのべる映画だ。
手を差しのべて、手が届いたことをくり返して、
想いが届いて、深まる二人の絆、
みたいなものを表現しているんだろう。
つないだ手と手。
人間の脳がここまで発達したのは、
手を使うようになってからだという。
思いを伝えるとき、
とっさに手を差し出すのは、
もっとも人間らしい行動なのかもしれない。
届いてよかった。
届かない......
おわり
「ここに二枚の絵があります。」
「どちらの絵がより好きですか?
ピンと来たほうを教えてください。」
占い師の後ろには二枚の絵が飾られていた。
一枚目は、絵の左側に木漏れ日が差し込んでいる絵。
もう一枚は、絵の右側に木漏れ日が差し込んでいる絵。
私は直感で左側に木漏れ日が差し込んでいる絵を選んだ。
「左側ですね。あなたは直感派です。そして、左利きですね。」
当たっていた。
私は左利きで、あれこれ考えるよりも
直感で物事を決めてしまうタイプだった。
「なんでわかるんですか?」
私は占い師に聞いた。
「不思議なんですが、みなさん利き手側に木漏れ日がある絵を
選びがちなんですよ。」
「おそらく利き手側に安心感を感じやすいという、
心理的なものだと思います。」
占い師は続けた。
「あなたの運命の人は、
『左側に木漏れ日が差し込んでいるような人』でしょう。」
なんやねん、それ。
木漏れ
日
おわり