風 と 風邪、
にはたぶん相関関係があって、
風に邪がついて=風邪になるんだね。
つまり、いい風に吹かれると風邪引かない。
悪い風に吹かれると風邪を引く。
例えるなら、
草原のそよ風と、工業地帯の工場の排風、
の違い、のような。
そして、たとえ悪い風でも風邪引かないのが免疫というわけだね。
……
……今日はヨーグルト、食べよう(乳酸菌)
風
と 完
劇
「それは極めて不規則な動きだった。」
仕事が終わり、
玄関を開け、
靴を脱ぎ、
ベッドに寝転がる。
たったそれだけのはずなのに、
ベッドに着いた頃、
私は息を切らしていた。
はぁはぁ…
ゼェゼェ…
私の部屋は、
足を置けるポイントが限られていた。
まるでツイスターゲームだ。
他はペットボトルやティッシュやレジ袋、etc…が散乱していて
目も当てられない。
なぜかって?
恋人が片付けられない人だからだ。
私?
数日前に腕を怪我してしまって、今は片付けられないのだ。
無理に片付けようとすると、
痛くて「ぎゃぴぃ!!」ってなる。
玄関からベッドまでの道のりは、
まるで登山かアスレチックでもしてるかのようだ。
部屋でこんな大股開きすること、ある?
動線はぐちゃぐちゃだ。
自分が歩んだ軌跡を線で結んだら、変な幾何学模様ができそうだ。
でも、坂の上に住んでいる人の方が長生きすると聞いたことがある。
運動になるからだそうだ。
じゃあ、この一見無駄に思えるこの動きも、
長生きに貢献しているのだろうか。
そう思うと、苛立っていた気持ちも
少しは和らいだのだった。
軌
跡
終
劇
インスタで水着の写真を
こう、二本指で拡大してるとき
罪悪感はないかい?
一体何をしてるんだって。
こんな鬱々とした夜もいつか明けるのだろうか。
そしたら、そのインスタ美女と付き合える日が来るのだろうか。
夜が明けても、きっと二本指を使う日々は変わらないだろう。
なぜなら、それはきっと日常からのスキゾ行為だから。
夜が明
け
た。 終
劇
「なぜ、
嫌なことほど覚えているのか?」
「なぜ、
良いことほど忘れてしまうのか?」
…ということで、良いことを記憶できる装置を作ってみました。
良いことを記憶して保存しておけば、
いつでも呼び出してその瞬間を体験できます。
あなたが思い出したい瞬間はなんですか?
スロット?
スリーセブン?
…スロットでスリーセブン揃った瞬間だって?
そいつぁ愉快痛快だぜ!!
ふとし
77た7 終
瞬間 劇
コンビニA社は、
「こっちに恋」
コンビニB社は、
「愛にきて」
かぁ。
キャッチコピーを見比べていた。
どっちもなしだな。
コンビニAはただのテイカー(利益優先の人)だ。
コンビニBは一見ギバー(与える人)と見せかけて、
実はテイカー(利益優先の人)っぽいな。
うわべだけの言葉にエゴが見え隠れしている。
いまはそういう気分ではないのだった。
そこへコンビニC社のキャッチコピーが目に入った。
「つかれたら、いつでもおいで」
コンビニCに行くことにした。
私は、恋と愛に疲れていたのだった。
「こっちに
恋」
「愛 終
にきて」 劇