ゆう

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2/18/2025, 9:57:59 AM

はぁ、最近私輝いてない…

元気がない。

体力がない。
気力がない。

昼間は常に眠いし、夜はもっと眠いし、帰ったら寝るだけ。
趣味的なことをやる元気もない。

てか、趣味ってなんだっけ?

ほら、こうして歩いてるだけで息切れしそうだ。

なぜなのか。

『それはね、本当の君は眠ってしまっているからさ』
声が聞こえた。
銀髪の彼だった。

『眠いというのは気分じゃない』
『本当に眠っているからさ』
『なんのことかわからない、そんな顔をしているね』
『つまりこういうことさ』
『体は起きていても、君の本体は眠ってしまっているんだ』
『体が本体じゃない、君の本体は別にあるんだ』
『それは君の奥深くさ』
と、近未来ロボットアニメイションの銀髪の彼に似た彼が言った。

『それを思い出してごらん』
『現実があまりにも強すぎるんだね』
『だから現実が本体だと思ってしまうんだね』
『わかるよ』
『でも現実が「すべて」ではないのさ』

現実が強すぎる、か。
現実とはまやかしに過ぎないということか。
そう、現実はあまりにも強くて辛くて厳しくて、
心が疲れて、眠ってしまいたくなるんだ…


そして、私は眠ってしまった。
夢を見た。

幼い頃の夢だった。
どんな夢かは覚えていないけど、
とてもやさしくて、あたたかい夢だった。

『フフ…よかったね。』
と最後に銀髪の彼が言った。

そして、私は少し元気が出た。

夢の中で見た私の本体、
本当の私は、まばゆく輝いていた。



『輝き』

12/30/2024, 10:30:46 AM

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        「1年間を振り返る」

             ー完ー

12/18/2024, 9:35:50 AM

黒いニットと白い糸くずの関係について

どんなに綺麗に洗った黒ニットでも、
必ず白い糸くずがついているってことは、
この世界には白い糸くずがいっぱいあるって、
いうことなんだね。

「とりとめもない話」完

12/14/2024, 11:21:10 AM

「ねぇねぇ、イルミネーション見に行こうよ」
「そんで小沢健二のラブリー歌いながらくねくね踊ろうよ」
と美憂先生はいった。

それはいい考えだと僕は思った。

「イルミネーション」完

11/9/2024, 9:56:04 AM

「この電車って海に続いてるんだよねぇ?」
「ちょっと行ってみない?」

「え"?」
金曜の学校の帰り道、
唐突で気まぐれな空美の提案に
私は思わず ちいかわみたいな声を出した。

空美は私の同級生で、雑誌ニュートンを毎号愛読していて、
不思議なことが好きで、
能天気で、
ふわふわしていて、
ニコニコしていて、
つかみどころがなくて、
雲みたいだった。

午後15時の電車はそこそこ混んでいた。
金曜の電車はこの時間でも何故か混んでいるイメージがある。

電車に揺られる私と空美。
ちいかわみたいな声を出したものの、
特に断る理由もなかったので行ってみてもいいなと思ったのだ。

私の隣には空美が座っている。
空美の制服は白くてふわふわしていて、いい匂いがした。
私はこの匂いが好きだった。
洗剤の匂いというより、空美の匂いな気がした。

海までは1時間半とちょっとと言ったところだ。
夜までには帰れるだろう。
親にはLINEしとこう。

海岸から一番近い駅に着いたのは17時前だった。
その駅から海岸まで歩いて20分ほど。
秋風が少し肌寒かったが、冷たい風が気持ち良かった。
潮気を含んだ空気がおいしかった。

海岸に着いたのは17時を少し回った頃だった。
私と空美は砂浜に降りると
適当なところに座って海を眺めた。


つづく
「意味がないこと」

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