※「明日、もし晴れたら」一旦保留
こちらをまっすぐに見つめる君の瞳には、どんな私が映っているんだろう。醜く汚れた部分は、うまく隠れているだろうか。君のその澄んだ瞳は、私で汚してしまうにはあまりに惜しいから。
「澄んだ瞳」
私の住んでいる地域には、伝統的な祭りがある。
とはいえ、お年寄りも多いし、人もそう多くはないため、極めて小規模なものではあるのだが。しかし、花火が上がり、幟旗が立ち、提灯が色づくこの季節を、私は今も昔も、変わらず楽しみにしている。
思えば、3年ほど前の夏は、私は塾と家を往復し、マスク、消毒を徹底することだけをこなす、そんな日々を送っていた。祭りなんてもってのほか。なんだか、日本中から灯火が消えてしまったみたい。そんなことを思っていた。
けれど今年、やっとあの灯火が再び灯ろうとしている。祭りは日本の魂だ。大切な、愛する母国の伝統だ。これから何度災難に見舞われようとも、この灯火が消えることなどない。あの辛く苦しい病魔と闘った全ての人が、確信しているのではないだろうか。
「祭り」
自由研究って本当にする必要があるのか?しかも、2つも。世の中の為に、日々謎を解明している科学者の方の研究は、本当に世の中のためになっている。でも、私がやる研究って、あくまで自分のためだ。自分が怒られない為、先生からの評価を上げるための。それって全く面白くないし、時間がなさすぎて、「自分が楽しめるかどうか」なんて二の次になってしまう。
誰かのために頑張るのって、大変だが案外気持ちは楽だ。でも、それが自分のため、となると、途端に嫌になってしまう。
もっと、自分のために頑張れる人になりたいなぁ…。
今日見た変な夢のことをお話しします。
私は、冷たい床にペタンと座り込んでいた。
教会の様なその建物は、どこもかしこも純白で、仄暗い雰囲気に包まれていた。壁一面の大きな窓から差し込む、ぼんやりとした光。天井は高く、息苦しさは感じなかったが、どうしてかここにいたくないと思った。
私が座り込んでいる数メートル先には、固く閉ざされた大きな扉がある。早くここから出たいな、ああ、あの扉から出られるかもしれない。そう思って私は立ち上がり駆け出した。はやく、はやく。大した距離ではないと思ったけど、走ってみたら恐ろしく長い様に感じられる。いざ扉の前に来たら、私を待っていた様に扉が開いた。やっとこのおかしな空間から出られる。そう思って扉を出ようとしたのだけれど…また、来た時と同じように、ペタンと座り込んでしまった。どうして。早くここから出たいのに。自由が欲しかったはずなのに。
そこで、目が覚めました。何だか残念でした。あの後、夢の中の自分はどうしたんでしょう。
自由は嬉しいものだ。みんなが欲しがるものだ。でも、同時に恐ろしいものでもある。とある師が私に仰ったことです。縛られている、自由がない、ということは、守られているということ。そんな簡単なことに、皆自由になってから気づくのです。夢の中の私は、自由を恐れていました。でも大丈夫。自由を得ることで、沢山傷付くことで、今度は自分が、他の誰かを守ってあげられるようになるんですから。
「鳥籠」