なる

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8/8/2024, 9:12:18 AM

"最初から決まってた"


高校で初めて出会った男の子。

私は、彼の笑顔に心を奪われた。

彼に気持ちを伝えることを決め、告白をした。

私の気持ちが、彼に届くことはなかった。

それから月日は流れ、

私たちは誰よりも強い絆で結ばれた、友だちになった。

そう思っていたのに。

突然、彼が言ったのだ。

「〇〇、付き合ってほしい」

私は、何が起こったのか分からなかった。

でも、気づいたときには言っていたのだ。

「よろしくお願いします」

そして、始まった私たちの恋人生活。

これから幸せな毎日が待っていると思っていた。

しかし、幸せな恋人生活は長くは続かなかった。

彼から別れを告げられたのだ。

結局、私たちは友だち止まりだったということなのだろう。

友だちでいる方がお互いに楽だった。

そう気づいてしまったら、恋人でいても辛くなるだけ。

きっと、私と君との関係は最初から決まっていたんだ__。

8/3/2024, 5:06:06 PM

"目が覚めるまでに"


放課後、教室に行くと誰かが寝ていた。

そのひとは、私の好きなひとだった。

いつの間にか私は、彼の元へと歩き出していた。

そして、彼の目が覚める前に

彼の頬にそっとキスをした。

8/1/2024, 2:31:29 PM

"明日、もし晴れたら"


今日もまた、

君に挨拶をすることが出来なかった。

明日、もし晴れたなら

私は君におはようって

大きな声で挨拶をしよう。

そう心の中で思った。

7/31/2024, 5:38:02 AM

"澄んだ瞳"


私が高校生だった頃の話。

入学して初めて入った教室。

顔も名前も分からないクラスメイトたち。

私は黒板に貼ってある座席表を頼りに

自分の席へと向かった。

隣の席には、1人の男の子が座っていた。

小柄な男の子で身長は私とさほど変わらないように見えた。

入学して2、3日経った頃。

「学級委員を決めるから考えておいて」と

担任が私たちに告げた。

私は「クラスを引っ張っていきたい」と思い、

その日の放課後、クラスのみんなにやってみたいと伝えた。

みんなは「いいじゃん!やっていいよ!」と言ってくれた。

そんな時だった。

彼も「学級委員をやりたい」と言ってきたのは。

そして、ふたりでやることになった学級委員。

LINEや学校で話をするうちに、私は彼に惹かれていった。

愛くるしい笑顔で話す彼の姿

授業中に寝ている姿

休み時間に男子とふざけて遊んでいる姿

彼の澄んだ瞳に心を奪われた。

それから彼を好きになるまで時間はかからなかった。

彼と会えるから、彼と話せるから

学校に行くことが楽しくなった。

ある日、私は想いを告げることにした。

想いを告げた先に、何が待っているのか。

まだ私は知らない__。