青い海!
白い砂浜!
ついに来たぞー!
ホントに綺麗だなぁ
ここなら、きっとあいつも喜んでくれる!
お!あったぁ!
この貝殻いいなぁ
よし、ここの隣に……うん!似合ってる!
これでおっけー
次は、あの子も連れてこよっと。
久々に海に来たな
昔は、よくここへ来てたっけ
貝殻とかめっちゃ集めて、母さんに怒られたなぁ
「おーい!〇〇もこっち来いよー」
友達が僕の名前を呼ぶ。
せっかくだし、面白い貝殻でも持っていってやるか
ふと、近くに沢山貝殻があるところを見つけた。
…?
貝殻か?これ?
白い塊が所々に落ちている。
形は、バラバラで大きい物から複雑な形まで。
妙に見たことのあるようなそれに
少しずつ鳥肌が立っていく。
そこにある砂を少し掘ると
ようやく、それが何か分かった。
思わず、悲鳴が上がり腰が抜ける。
それと同時に
すぐに僕は、警察に電話した。
タイトル:貝殻
足りない、パーツは、なんだろう
生きる為の心臓
考える為の脳
物を持つ為の手
歩く為の足
機能を果たす為の他の臓器
笑う為の顔
他にも色々付け足して…
足りない物はあるかな
よし、多分大丈夫だよな
人間になる為の検査室に向かった。
結果は
『不合格』
………?なんでだろう
あの、僕に足りない物は何だったんですか?
あぁ、君ね
確かに惜しかった。
ただ、一つだけ足りない物がある。
それはね、心だよ
タイトル:不完全な僕
そうだ
上手くいかなくたっていい
どんなに周りから冷たい目で見られても
どんなに周りから同情されても
どんなに周りから恐がられても
僕にとってあの事が成功さえすれば
どうだったいいんだ
最悪、自分が死んだって構わない
捕まったって構わない
あいつさえ、、、
あいつさえ、殺せればなんだっていい
上手く殺そうとしなくていいんだ
そう、だってあいつが死んでしまえば
それでいい
たったそれだけじゃないか
タイトル:上手くいかなくたっていい
祭囃子が聞こえる。
鈴の美しい音
太鼓が鳴り響く音
人々が賑わいを魅せる音
どれもが魅了される音
でも、
私にとってはこの音達は辛い音
だって
みんなこのお祭りが何のお祭りか分かってないから
教えてあげる
このお祭りのホントのイミ
昔ね、ここがまだそんなに発展してなかった頃
一人の少女が人柱になったっていうお話……
タイトル:お祭り
私の名前は……あれ?
なんだっけ?
おかしいな
思い出せないや
さっきまで覚えてた気がしたのに
それに目の前の男の人って誰だろう?
なんでそんな悲しそうな顔してるの?
というかここどこ!?
びょ、病院!?
なんで!?私が?
う、、頭いったぁ
ズキズキする
あの、私ってあなたとどういう関係なんですか?
え!?恋人!まじか!
私に恋人とかいるんだ…
あの、すみません
ここに〇〇さんがいらっしゃると聞いたんですが
どこの号室にいますか?
え!数日前に退院したんですか?
でも、家にはいなかったし、それにメールも…。
あの一人で帰ったんですか?
え!一体誰と!!
彼氏と?いや、冗談やめてくださいよ、、
そんな、、
だって俺が
あいつの彼氏なのに、、、
じゃあ、あの子は誰と帰ったって言うんですか!
タイトル:私の名前