かの文豪も余計なことをしてくれたもんだ
おかげで月を褒めずらくなったじゃないか
居てあげるのが優しさか
見てあげるのが優しさか
してあげるのが優しさか
最初にいくのが優しさか
最後にいくのが優しさか
他人への親切が優しさか
自己への親切が優しさか
持っているのが優しさか
得ていくものが優しさか
ひけらかすのが優しさか
つつみ隠すのが優しさか
優しい世界に守られた私は
誰かの優しさになれるだろうか。
こんな夢を見た
忠実に現実を模倣しているようで
全てにおいて少しだけ物事が上手くいく世界
私は幸せで満たされていて
それは周りにも同様に当てはまっている
起こるはずの不幸は小さな幸福にかわり
元々の幸運はさらなる幸せとなった
そんな世界から抜け出すのはあまりにも億劫で、利点の乏しいことで
そんな世界にずっと住むことは平穏を享受するための絶対的な方法だと心から信じられて
そして何より
考えられる中で最もつまらない物語だと強く思うのだ
私は夢を見るのが得意だ。
いつもの景色よりほんの少し美しい世界に魅せられる
だから目が覚めた時、今日という日に夢以上の期待を寄せて立ち上がることができるのだ。
もし、タイムマシーンがあったらどうするだろう。
漫画の世界みたいに、ある日突然、引き出しを開けたら過去にも未来にも行けるようになっていたら。
最初に行くのは過去かな。
後悔してる過去は多いし、あの時に戻れればって出来事は数え出せばキリがない。過去の自分に会って、何年の何月何日にこんなことがあるからこうするようにって言って、、、
そうしたら今の私ってどうなるんだろう。
バタフライ・エフェクトなんて言葉もあるし、想像以上の変化が起こるかもしれない。
そう思うとちょっと怖いから過去に行くのはやめとこうかな。
もちろん未来には行っておきたい。
10年後の私は何をしているんだろう。仕事は上手くいっているかな。今、仲良くしてる友達とは変わらず仲がいいかな。世界はどれくらい発展するんだろうか。どれも切実に知りたいことだらけだ。いつどんなことが起きるか未来に行って全部を見てくれば、預言者にだってなれるんじゃないだろうか、、、
そうしたら現在に戻って何をしよう。
自分の将来の姿に不満はなかったから今後もこの生活を続けていけばいい、幸い事故で家族が怪我するとかもなさそうだし、あの震災は心配だけど被災者になるわけでもない私にはどうすることも出来ない。私は何を目指して生きればいいんだろう。そんな風に考えると未来に行くのも少し怖くなってしまう。
結局のところ、もし目の前にタイムマシーンが現れても私はそっとしておくのかもしれない。実際には分からないけどきっとそうなんじゃないかって気がする。
多分、私は私が思うよりも今の自分が好きなんだと思う。
特別ってなんだろう。
きっとそれは
日常の一番はじめのページのこと。
今夜の特別は明日からのプロローグ。