花咲いて
「おぉぉ」どうしても聞こえてくる歓声。数十年に一度花を咲かせる植物が、開花したのだ。その花は、人々の背を優に超え、空に向かって咲き誇る。
私は思う。「自分らは、どこまでこの植物について知っているのだ?珍しい花が咲いた、それだけじゃないのか?」私の苛立ちは、どうも消えたくないようだ。
あなた達は、この植物が今までしてきた行動を全く知らない。いや、知ろうとしない。この植物も同様に、あなた達のことを知ろうとしない。この考えを具現化するかのように、花は人々に見向きもせず、自由に伸び、空に花を見せる。本当の花の美しさを、私たちは知らない。知ろうとしなければ、知り得ない。
上辺だけの関係で、相手をわかった気でいてはならないのだ。
もしもタイムマシーンがあったなら
戻れるかな、もう一度だけやってみたい。僕の足を少しでも早く動かす。それが、あいつを救うなら僕は何度でも繰り返す。あんなことになっては、ならないんだ。僕が生きてては、ならないんだ。あいつの凄さに僕は追いつけない。でも、今追いつかなければ、僕との距離はより遠のいてしまう。不可能に思われても、諦めちゃいけない。僕の勝手な償いは、あいつを幸せにできるのだろうか。
今一番欲しいもの
夢のある話じゃないが、この脳のシワが、盛りに盛られた千切りキャベツにみえるほどの知識が欲しい。この世界の何もかもを知りたい。無駄なことも必要不可欠なことも全部。そして、その願いが叶ったなら、すれ違う人全員と友達になりたい。色々な人の嗜好を聞き、その話に耳を傾け、適切な相打ちを打ちたいからだ。
また、多くの言語に親しみ、世界各地の人々の願いを叶えたい。そのために必要な資金は、現代の景気動向や、世間一般の持つ倫理観と論理的思考を両立した考えから、現代社会に合った事業を築き上げ、調達していきたい。
欲しいもの、ではあるが、自らが動かなければどうにもならないものであるため、今は自身の追求心に抗わず、正直に生きていこうと思う。
私の名前
自分の名前が好き。こんな名前で生まれてこれて嬉しい。あだ名も気に入ってるし、皆に親しんで貰えてる。ずっとこんなふうに、言われる日々が続いてほしいな。何かしらの節目を迎える頃には、いつもそう思う。
でも、不思議。私の名前のどこがいいのかが分からない。なんとなくそう思うのかな?よく分からないけど、まぁいいや。
あの人、元気にしてるかな。
視線の先には
暗い。怖い。でも、心地いい。視界に捉えるもの全てが真っ黒だけど、私の居場所はここなのかも知れないって思う。嫌って訳じゃないし、嬉しいって訳でもない。ただ、暗いし、怖いけど心地いいとは、思う。私は、ここから逃げることができるのか、何をするにも怖いから、ピクリとも動けない。だから、沢山の選択肢を私に与えた。でも、ここからどうするべきかが、分からない。ここまできたが、別に分からなくても、どうだっていい気もする。だっえ、全て面倒くさいんだもの。、、でも、最後にもう一度。もう一度だけ、友達と心の底から、笑いたい。
そうやって、綺麗で大切な思い出は、自分が何かに苛まれる時、もう一度繰り返したくなる。苦しみから一時的に逃げるために。そんな思い出を大切に出来てるのかな。今も続く私の素敵な思い出。