幼稚園を卒業した時に作ったタイムカプセルを開けた!
16年も前の私が、20歳の私に送った宝物が届いた。
黄色いねんどに沢山のビーズが埋め込んである瓶をこじ開けて中から出てきたのは、沢山の貝殻と小さなバラのろうそく、そして16年前の母からの手紙だった。
16年も経っていたけど、瓶の中はくたびれたろうそくのいい香りがした。
貝殻はきっと、父の実家のジャマイカに行った時に海で拾ったものだろう。
耳に当てたら波の音がした。
母からの手紙には、左利きなのに相変わらず整った母の字で想いが綴ってあった。
『きっと すてきなお嬢さんになっていることと思います』
-貝殻-
目覚ましより1分だけ早く起きた
3.2.1...!で信号が青に変わった
真っ赤な夕日と夕焼け空が見れた
煮卵の味付けがちょうど良かった
道端に綺麗なお花が咲いていた
ふと見上げたら満月だった
もし今日がそんなにいい日じゃなかったとしても
もし明日がいい日にならないような気がしても
ちょっとだけ心が動くことは毎日ある
「これでいい」より「これがいい」
「できない」より「どうしよう」
ちょっとだけ、ちょっとだけ、意識したら、
なんでもない今日も、すごく嫌なことがあった昨日も、
まあいっかって。
"人生"って範囲広く聞こえるけど、半分も記憶にない過去と、今日起きたら始まる一日ですきっと
-些細なことでも-
縁は切れる
自分でそう選択しても、相手がそう選択しても
SNSは繋がりを簡単に、広く、大きくするけど
同時に崩れるスピードもより早く、簡単になった
今画面にしがみついて必死に返信している相手は、私にとってどんな存在なのだろう?
表情も声も伝わらないこの一言で、はたしてその人の心の中までもを図れるのか?
"怖い"
それは本当の意味で繋がれない場所で繋がろうとするからだ
簡単だよ
開かなくてもいい
縁を切るか、会いに行く、ただそれだけ
-開けないLINE-
「ダメな自分を認めたくない」
「人の怒りを避けて生きたい」
「私にも人にはない宝石が欲しい」
「羨ましいと嫉妬の境目」
「ほっといてよ」
「助けてって言えない」
「日に日に嘘が簡単になっていく」
「私らしいって何?」
「常に何かと繋がってないと怖い」
4年前の日記を開いたら、今とは別な私がいた
あの時は、あの時なりに一生懸命に生きていた
完全なんて、完璧なんてないけど、それに近づきたい
あの時、不完全の中でもがいていた私がいて
今、それを懐かしいと思える私がいる
「不完全だから、好き」
-不完全な僕-
中学3年生の妹への誕生日プレゼントに香水を選んだ
ちょっと早いかなとも思った
でも彼女は少しおマセな子
スズランとイチゴが香る
NANAのハチ子のような、
paradise kissのみわこのような、
セーラームーンのうさぎのような、
"まるでおマセなヒロインの香り"を選んだ
妹はどちらかと言うと、
NANAのナナのようで、
paradise kissのゆかりのようで、
セーラームーンのレイのようで、
そういう印象を纏う子だけれど
私から見た彼女はこの香りが特別似合う女の子なのだ
-香水-