クリスマスソングが
あちこちで、聞こえ始める頃には
赤、緑、金色や銀色
リボンや星形のオブジェが
そこかしこで、見ることが出来る。
その雰囲気は
夜までも彩り始め
普段とは違う、イルミネーションたちが
ピカピカと輝いている。
キレイだなぁ…と、思うけれど。
その気持ちは、ふとした時に
共有したくなる。
イルミネーションに
スマホのカメラを向けては
見たけれど。
そのまま、コートのポケットに
ぐっと押し込んだ。
イルミネーションは、キレイだけれど
それだけでは…それだけでは足りなくて。
思ったよりも、ワガママな自分に
少し笑ってしまった。
【お題:イルミネーション】
手を繋いで歩こう!
ぶんぶん、振り回すように
世界を楽しむように!
さぁ、起きあがろう?って
本当はずっと前から準備出来てた
いつかの自分を迎えに行こう。
辛いことも、悲しいことも
やりたくは無いけど
やらなきゃならない日々さえも
越えて来たんだ。
過去の自分が、今の自分でしかないって
気付くのに時間が
かかっちゃって、ごめんね。
それを、否定するような事まで
しちゃって、ごめんね。
だから、もうこの手は離さないよ。
手を繋いで歩こう。
そしたら、なんだか
もっと心は軽く
もっと世界が広がって、変わってく。
【お題:手を繋いで】
さよならは言わないで。
さよならは言わないで。
縋るように、絡みつくように
あなたに、私の痕が残るように。
爪をたて肩を噛み
あなたが、私の中に残るように。
私の大好きな、あなたの笑顔が
歪むほど
きつくきつく抱きしめ合った。
このまま、2人の心が壊れて
しまえばいいと
想える人は、居ないから。
あなたの胸に、刻まれた
青い龍が好きだった。
穏やかで優しく、雲を抜け天に昇る。
まるで、あなたのようだねと
何度伝えたことだろう。
ふと、手の温もりで
目を覚ます。
私の身体も思考も全てが、確実に
朧げになりつつなる中で
微かに見える、あなたは
半分笑って、半分泣いていた。
さよならは言わないで。
あの言葉は、どちらが言ったんだっけ。
また、眠りの波がやってくる。
ああ、身体がまたひとつ分軽くなる。
あなたの大きくて、包み込むような
手の温もりを感じながら
私は静かに、瞳を閉じる…。
私の名を呼ぶ声が
少しずつ遠く離れてく
「愛してる」
この気持ちと声は、届いたかな。
【お題:さよならは言わないで】
光と闇の狭間
その真ん中で
出来るだけ、小さく小さく
丸まって。
はみ出さないように
私は、座っている。
向かい合わせに置かれた
メトロノームは
カチカチと、止まることなく
光と闇に触れている。触れている。
私は、ただそれを見つめている。
見つめている。
【お題:光と闇の狭間で】
物理的な、距離は
いつか縮める事が出来ても
価値観の距離は
どうしたって
埋まらない事もあると知った。
それは、寄り添えば
受け入れれば、いつか分かり合える
という次元の話しでもなくて、、
そういう現実もあるのだと
知ったからこそ
それを、否定することも
私の価値観に取り込む事もしないまま
その人の生きかたや価値観を
ありのまま、自分の中の片隅に
置いておく事にした。
正解も不正解も、出ない。
明確な答えもない。
けれど、それでも良いんだよと。
私は、私の決めたことに悔いはない。
【お題:距離】