光と闇の狭間
その真ん中で
出来るだけ、小さく小さく
丸まって。
はみ出さないように
私は、座っている。
向かい合わせに置かれた
メトロノームは
カチカチと、止まることなく
光と闇に触れている。触れている。
私は、ただそれを見つめている。
見つめている。
【お題:光と闇の狭間で】
物理的な、距離は
いつか縮める事が出来ても
価値観の距離は
どうしたって
埋まらない事もあると知った。
それは、寄り添えば
受け入れれば、いつか分かり合える
という次元の話しでもなくて、、
そういう現実もあるのだと
知ったからこそ
それを、否定することも
私の価値観に取り込む事もしないまま
その人の生きかたや価値観を
ありのまま、自分の中の片隅に
置いておく事にした。
正解も不正解も、出ない。
明確な答えもない。
けれど、それでも良いんだよと。
私は、私の決めたことに悔いはない。
【お題:距離】
泣かないで
君が沢山苦しんだこと
ひとりでずっと耐えたこと
気を使って相談も弱音も吐けない
君の性格を知っていたのに。
きっと、ひとりぼっちで
たくさん泣いたよね。
ごめんね。
もう、大丈夫!という君は
またひとりで、戦おうとしてる。
けど次は、僕が君を守るから。
泣かないで、、なんて
これまで、頑張ってきた君に
言う事は出来ない。
だからこれからは
我慢しなくていいんだよ。と
伝え続けよう。
頑なに強張った
君の心に届くまで。
【お題:泣かないで】
気が付けば、日没が早まり
遠く沈む太陽が
木々をシルエット状に映えさせる。
時折、肩をすくめるような風が吹き
上着のフードを、きゅっと寄せる。
遠く離れた、君の住む土地では
こちらより、ひと足もふた足も先に
冬が訪れる。
見上げる空は、君のもとまで
続いているのに
君の頬に触れては溶ける
粉雪が、俺の頬に触れることは
無いのだと。
無性に切なさが込み上げてくる
この気持ちは、なんだろう。
ただ、会いたい。
ふと過ぎる感情に
こぼれそうになるこの想いに
ポケットの中の手を
力いっぱいに、握りしめた。
【お題:冬のはじまり】
終わらせないで
願うこと、叶えること
希望を抱くこと
そして、夢を見ること。
誰もがいつも、完璧じゃない。
自分が、我慢すればと
笑ってやり過ごす時もあるだろう。
けれど、どうか
終わらせないで。
荊棘に囲まれたその先に
あなたの願いや夢が咲いている
時もあるだろう。
手を伸ばせば、傷を負うかもしれない。
そんな時、あなたなら…どうする?
荊棘を切り開いて進むのか
夢の蔓がコチラに伸びるまで待つのか
背中に翼があればと、鳥たちを羨むのか。
それとも、そこを終着点にしてしまうのか。
あなたなら…どうしますか?
【お題:終わらせないで】