たくさんのページをめくって
探し続けた。
自分の中の頼りなかった
信念を、磨き続けた。
その先に 一筋の光
柔らかな殻に包まれた
私の中の 信じて来たものたちが
いま 生まれる。
【お題:一筋の光】
いつも、来ていたお客さんが
ふと顔を見せなくなった。
声は、しわがれて
目元には、深い笑い皺が
印象的だった。
ハンチング帽と、煙草の匂い。
病気を患っているのは
知っていたが、いつも相変わらずな
人だった。
亡くなったと、聞いたときは
ああ…そうかという気持ちしかなかった。
その日の帰り道は
真っ赤な夕焼けと影を成す木々が
まるでシルエットのように
物悲しく、綺麗だった。
ハンチング帽と…煙草の匂い…
それほど吸いたい気持ちでも
なかったけれど
私は、煙草に火をつけ
茜色に染まる空にゆっくりと
煙を吐いた。
【お題:哀愁をそそる】
吹き出しそうなくらい
疲れてる。
どした!?ってくらい、不満そう。
ニコっと、笑うと
ちょっとは、マシかな。
たまには、自分のこと
ちゃんと見なくちゃなぁと
反省。。
忙しいも、時間ないも
自分を置いてけぼりにする
言い訳だったかな。
焦らない、焦らない。
自分を大事にする時間だって
きっと、取り戻せる日が必ずくるよ。
【お題:鏡の中の自分】
眠りにつく前に
明日の事を、ぼやぁ…っと考える。
小さな寝息に包まれた寝室で
今日も、1日お疲れ様と
丸いオデコを、優しく撫でる。
そうして、静かに目を閉じて
また、明日を迎えるんだ。
【お題:眠りにつく前に】
永遠に…
なんて酷くて、優しい、響きなんだろう。
ずっと
これからも
一生
そんなふうに言われると
何故だか、涙が出てしまう。
それが嘘だった時が恐いのもある。
他人を信じきれない自分も
悲しいのかもしれない。
儚くて、尊い。
欲しいけど、眺めるだけで
充分なような。
その温かさに、少しだけ
目を閉じて。
短い夢を見てみたい。
【お題:永遠に】