誰しもが、内側に
ひっそりと咲かせている
「繊細な花」
それを、心と呼ぶ人もいれば
思い出と言う人も、いるだろう。
繊細だから、弱いわけでは無い。
か細く見えても
想像を遥かに超えて、根はしっかりと
しているのだから。
その花は、枯れない。
誰にも奪われない。
そう思えば、自分ももう少し
強くいれるような…気持ちになるのだ。
【お題:繊細な花】
1年後
子どもたちは、もっと成長しているだろう
どんな自分で、在りたいのか。
母親という存在を、いつか
「人」として見るタイミングが
やってくる事を、私は知っている。
だからこそ
本当に、大切な事は
口酸っぱく伝え続けよう。
けど、時には空も飛べそうな
突拍子もない夢を語ろう。
そうして、子どもたちの
安心出来る場所でいられたならと…
欲張りな目標を企てている。
【お題:1年後】
子供の頃は、知らなかった
蛍の話し。
毎年、この時期になると
蛍を見に私の住む地域は夜の
車の往来が、物凄く多くなる。
蛍の数は、幼少期の記憶から辿っても
少なくなったとしか言いようがない。
それでも、この時期になると
私は蛍を見にそっと出かける。
成虫になるまで、およそ1年
繁殖に不要な口は退化し
僅かな水分とそれまでに蓄えた養分で
2週間光り舞う蛍たち。
そういう知識は子どもの頃には
なかったけれど。
ただ、あの頃のまま
蛍の光は、やはり美しい。
また、来年もと…いつまでも
見ていたい光景を惜しみながら
家に帰るこの気持ちも、あの頃のままだ。
【お題:子供の頃は】
忙しなく動き回る日常で
ふと、自分の腕の細さに気付いた。
内側にこもった考えに
支配されないように
必死で、掃除に明け暮れている。
仕事から離れて半年を
過ぎようとしている、いま…
玄関先に辿り着くなり
倒れ込むように居眠りをして
少しの薬と、忙しさ、やり甲斐で
心身をすり潰してきたのが
半年前までの、日常だった。
あの日々に、戻れるか
戻りたいかと、自問自答してみるが
心が、ギュッと苦しくなり
また、シンクを磨き続ける。
指先がひび割れても。
爪がはげても。
私は、何を求めているの?
私は、何?
答えは、何処にあるのか。
【お題:日常】
いろんな色があるけれど
明るい色が好き。
目に見える色もあるけれど
場所や人や音にだって
想像すれば、色がつく。
よく笑う人の色。
賑やかな公園の色。
溜め息の色。
大事なひとは、きっと特別な色。
触れるともっと
私の好きな色になる。
【お題:好きな色】