視線に気付くと、ぎょっとする。
ねぇ、いつから見てた?
何か顔に付いてる?
どうして、こんなにも
見られるのが苦手なんだろう。
言葉を交わす時に
目を合わせるのは平気なのに。
不意打ちは、やめてよ。
【お題:見つめられると】
私の心?
それとも恋人の事かな?
My Heart か。
うん、どちらも等しく乏しいな。
どちらも見失いかけてるからかな。
素敵な恋人が、居ることで
私の心に幸せが供給されるなら
有難いんだけど
私は恋人の愛情ポンプに
これでもかと、注ぎがちだから
最終的に需要と供給のバランスが
バカになっちゃって。
My heart will break.
【お題:My Heart】
子どもは、欲しいものを
直ぐに口に出す。
それは、素直で可愛い。
大人になると
欲しいものには手が届かぬと
贅沢が過ぎると、我慢し始める。
そのうちに、欲しいものも
分からなくなっていく。
そのうちに、手に入るモノでさえ
無理だと諦める。
ないものねだりという言葉で
自分を納得させないで
たまには、欲しいモノを欲しいって
思い切って許しても、良いかもしれないよ。
自分へのご褒美は、きっと格別。
【お題:ないものねだり】
好きじゃないのに
嫌いとは、言えなくて。
好きな人には
好きとは、言えなくて。
言葉ひとつ たったヒトコトで
どれほど騒めく 波になるとも
知らずに。
【お題:好きじゃないのに】
天気予報は、ずっと曇り時々雨
チラッと母の顔を見やると
少し疲れた顔
「今日は、学校どうするの?」の
お決まりの問いには無言で返した。
頭を、ポンポンと触れてきた
母の手が嫌だった。
「行ってきまあす」と、パートに出てゆく母に
「傘は?」と言いかけてやめた。
それが、最期のやり取りに
なるとも知らずに…
頭を、ポンポンと触れてきた
母の手が当たり前ではなかったんだと
あの時の私はまだ知らない。
【お題:ところにより雨】