今日は愛して止まない
推しのライブで
嗚呼
ようやく
会えるんだと
心が震える
駅から早足で歩いて
ちょっと息切れしているのは
運動不足のせいだけではない
ちょっと特別な動悸が
混ざっているに違いなくて
この胸痛さえも
愛おしい
私は推しのことになると
途端に盲目的で
猪突猛進になる
血が沸騰するような
全身が粟立つような
とてつもない
情動
私には
適切な言葉が見つからない
いまだに
それはきっと
明日になっても
#きっと明日も
この部屋に居たところで
何か変わる訳でもない
それでも
漫然と留まるのは
怖いからだ
何も出来てないことに
後ろめたさと
申し訳なさと
自虐の念
自分を罰したい欲求
それらが
蜘蛛の巣のように
私に絡み付いて
行動と思考を鈍くさせる
それに抗うように
焦燥感が加速して
私はまたしても
自分を見失う
たった一人の
この部屋で
私は静寂に殺される
#静寂に包まれた部屋
会社の飲み会は
苦手でその場に居づらい
何とも言えない気持ちになる。
だから
お開きになると分かると
嬉々として身支度を始めてしまう。
君との飲み会は
楽しすぎて、時間感覚がおかしくなる。
だから
終電が近いと分かると
名残惜しくて歯切れが悪くなってしまう。
本当は
もっとずっと
君と一緒に居たいんだよ
#別れ際に
誰かと会って
話をしたあとは
『あー言わなければよかった』
と
『こー言えばよかった』
と
一人反省会をする
いまだに冷房が強い電車で
手も
気持ちと一緒で
かじかんで
縮こまっていく
それでも
反省会は続く
#秋
別に
好きで巣籠もりしてる訳じゃない
外に出れるなら出たいし
快晴の日なんて最高じゃないか
何処へ行こうと考えたら、心が浮き立つものだ
そんな自分だったが
外に出れなくなった
不登校ではない
ストーカー被害でもない
村八分でもない
自分の中の
生きるエネルギーが
枯渇したんだと思う
その現実と
向き合うのが怖くて
窓の外さえ見れない
そんな今日
#窓から見える景色