2/13/2024, 1:25:43 AM
きみの喉をとおって、ぼくに届いていた声。
きみが正座して聴いていたあの歌。
きみとの夕餉の音。
涙より前に、思いだせるようになったよ。
2/10/2024, 11:15:15 PM
わたしの頬に、夜の雫がしたたるとき。
朝の波が、わたしを白くはじくとき。
真昼の影が、わたしの髪で遊ぶとき。
どこかで、あなたが眠る。
2/3/2024, 9:31:02 AM
あれは私。私とあなた。
夕焼けの長い雲。誰のものでもない風。
ひび割れたあなたの爪に触れていた花。
2/1/2024, 8:38:20 PM
みんなとじょうずに遊びなさい、って。
わたし、じょうずがわからない。
帰りましょのチャイムがなったら、ブランコにのれる。
じょうずにのれたよ。
4組の女の子がだまって、となりのブランコにのった。
クツ、色ちがいだね、っていったら笑ってた。
1/31/2024, 11:07:09 AM
小さなリュックに仲良しのぬいぐるみをつめて。
右に左に揺れながら、歩いていたきみ。
坂道のてっぺんでライトが灯る。
右に左に揺れながら、いま、すこしずつ遠ざかる。
きみは優しい子。きみは強い子。
どんなに暗い夜にも絶えず輝く。