6/20/2024, 8:20:36 PM
あなたのかたちのうつろから、光も雨も星も火も。
なくしたかたちで降り止まぬ。
わたしのままの足跡が、ついては消えて、遠くまで行く。
3/18/2024, 3:10:31 AM
渡り鳥たちが、鐘の音に目を覚ますとき。
鯨の親子は寄り添い、ふるさとを夢見ている。
ぬれた頬が乾くまで、ぼくらは手を離さないでいよう。
3/15/2024, 4:18:17 AM
その平穏は、きみの懸命さが生んだもの。
その愛は、きみ自身が繕い、満たしたもの。
きみのまなざしは日だまり。この世界のすべてがきみだ。
2/28/2024, 11:29:48 PM
あなたの好きなセーターとおなじ色の空。
あなたの声は柔らかいのに、どこまでも届くんだ。
響け。もっと遠くへ。広がってゆけ。
2/21/2024, 9:14:11 AM
ぶらさげた僕の傘の先から、君の靴の先まで。
残り雨の線が、ふたりを繋いでいる。
いつか消えるとしても、僕らには光って見えた。