さよならは言わないで。
いや、言わせない。
ずっとずっと大好きだった。
この想いから、俺から逃げられるなんて思わないで。
「あなたになにもしてあげられないから。」
「あなたには私なんかよりお似合いの人がいる。」
「わたしといても幸せになれないよ。」
…俺の幸せをあなたのものさしで測らないで。
俺の幸せはあなたといること。
あなたがいれば何もいらない。
だから、さよならは言わないで。
231203 さよならは言わないで
光とか闇とかそんな単純じゃないのが人生。
そうは思っても私にとっての光はあなたが隣にいてくれることで、あなたの笑顔を1番近くで見れることだから、
「いい人生だったな…。」
なんて柄にもないことを呟く。
だから笑ってよ。
隣にいるだけでなく手を握る大サービスまでしてくれているのに、泣き顔でお別れなんて悲しいよ?
最期なんだからあなたの隣で、あなたの笑顔を見ながら旅立たせて。
…光と闇の狭間で右往左往していたがそろそろらしい。
ばいばい。ずっと、大好きだよ。
231202 光と闇の狭間
憧れの人には背中を預けられるほど信頼している人がいる。
…羨望と嫉妬で心が沈んでいく。
出逢う時期があの人より俺の方がはやかったら、俺に背中を預けてくれた?
なんて、ただの後輩としてしか見てくれないあなたの背中に問いかける。
でも知っている。
戯れ合える後輩としての距離に、あの人が羨望の眼差しを向けていることを。
長くともにいたが故に気軽に絡むことができなくなっていることを。
少しの優越感、よりも大きな羨望と嫉妬。
…あの人のようにあなたに見合う人になりたい。
231201 距離
笑顔の仮面をつけて心では泣いていたあの頃、あなたは僕を救ってくれた。
あなたは僕の永遠のヒーロー。
そんな僕のヒーローが、今、笑顔の仮面をつけて心では泣いている。
…原因はあの人か。
ヒーローには一生を添い遂げる約束をした人がいる。
僕はそんなふたりが大好きで、大事だ。
でも、あの人の「言わなくてもわかると鷹を括って気持ちを伝えないところ」は大嫌いだ。
今度は僕があなたを、あなたのことが大好きだけど口下手なあの人を救うよ。
だから泣かないで、僕のヒーロー。
231130 泣かないで
寒い。
本格的に冬が始まったようだ。
去年も使っていたこたつを出す。
すると、こたつのあたたかさを求めて家族や飼い猫が居間にやってくることが多くなる。
「だれ?この足。もっとそっち行って。」
「お願い、みかん取ってきて?」
「こたつの外出るの寒くて嫌ー。」
こたつを巡っての団欒。
これが、我が家の冬のはじまり。
231129 冬のはじまり