「さよならはいわないで」
好きで好きでたまらない彼氏からの「さよなら」は堪える。
例えこれからの人生で会わないとしてもさよならはいわないで欲しいし出来れば少しポジティブに「君の人生に幸あれ」みたいな事を言われて分かれたい。
「光と闇の狭間で」
ずっと光に当たっていたい。でもゆっくりとやってくる闇があるから、光の有り難みを感じられる、と頭では分かっているが、闇の暗さと深さに飲み込まれると二度と帰って来られない漠然とした不安がある。
光と闇の狭間が行きつ戻りつの距離ならこんなに怖がらなくてもいいけど、例えば三途の川みたいに一度足を踏み入れたら、もう戻れないなんてことになったら。
それはもう「死」なんだけど。
「距離」
心の距離が離れていくと気持ちも一緒に離れてしまう。楽しかった過去は、グレー色に染まって心に淀みを残す。
辛い過去は、もっとドス黒い油の塊のように。
「泣かないで」
子供の頃から、弱虫の泣き虫だった。
「泣かないで」って言われると余計涙腺が壊れたのかと思うくらい涙が止まらなくなる。
「泣かないで」って言われて涙がすっと止まるなら最初から泣いてなんかいないと内心悔しくなって、それが「悔し涙」になって収集がつかなくなるのだ。
情けない大人だと分かってはいる。
でもたまには、いいじゃあないか。
大人げないと言われても泣いて気持ちが落ち着くならずっと泣いてやると。
「冬のはじまり」
日が暮れるのが早くなったり、夜明けが遅くなったりしながら、ゆっくり冬はやってくる。
あの夏のギラギラした太陽が夕焼けで沈む頃は地元では7時位と遅くてまだ外は明るかったあの季節が遠い昔みたいに思えてくる。
絶対不可能なんだけど、もし倫理的に許されるなら季節の期間を変えたい。
例えば、春夏合わせて8ヶ月くらい。
秋は2ヶ月程で、苦手な冬も2ヶ月くらい。
明るい時間帯が長いと贅沢な時間を味わえる気がするのだ。