夜の海で捜す。
見つからないと確信してもなお探し続ける僕はもうずっと前から壊れているんだ。
僕はもう捜し物目的で来てなんかいない。
本当は探しものなんてどうでも良くなってるんだ。
だってきっとあれは土にかえってるから。
だからもう僕は見つけられないんだ。
明るくなったり暗くなったりを繰り返す海にはきっと朝は来ないから。
太陽が出てれば朝、なんて単純なものじゃないんだ。
仲間たちみんなと海で夜まで喋り明かして
「もう朝じゃんかw」
って笑い合うのが朝なのに。
僕は捜し物なんかより1mm先でさえ見えないこの目をどうにかしないと。
顔から流れ出る液体にもうひとつ液体が混ざった。
心の健康?
僕は全然大丈夫!!
根性で乗り切るタイプだから!!
とか思ってる僕は中3の後半から別室登校だった。
でも今はほんとに大丈夫!!
何でかはわかんないんだけどね!
一回自由になった今、かなり普通とはかけ離れた道に突っ込んでしまっているけど。
協調性とか区別とか色々はっきりさせなきゃなんない学校が合わなかっただけなのかも!
僕は今ほんと自由だよ。
だから一回みんな自由になっちゃえ!
そしたら幸せに近づけるかもよ!!
なんちゃって。
君の奏でる音楽を見ていると羨ましくなる
君の奏でる音楽に触れると悔しくなる
君の奏でる音楽を聴くとどこかふわっとなる
だから明日からは軽やかに君を蹴落とせるよ
麦わら帽子の下で君は何を思って口角を上げているのか
それを僕が理解できたとき
僕は初めて絶対にまだ生きていたいと心の底から思い
その興奮を大切に心にもう一度しまうのだろう
終点が来る
いつか必ず来る
どんなに楽しくてもだ
バスの窓から高校生が中学生が歩いているのが見える
閉じ込められているととてつもなくつまらなくて
こいつらと同じだと思われたくなくて
それで違う道を選んだのに
いざ放たれるとなんか違う気がして
貪欲になっていくばかりだ
だけど終点は楽しいときにしか来ないわけじゃない
どんなに辛いときだって来てくれる
気まぐれな子なのだ
僕も気まぐれな生き物だから
気まぐれな彼が好きよ
またいつか会おうね、終点