11/15/2024, 3:01:19 AM
秋風
秋風が吹いた。
そっと僕の頭を吹き飛ばした。
首なし鶏のように、僕は失くしたものを探すために旅に出た。
秋の道に歩き出した。
きれいだね、と人たちの声が聞こえた。
僕の頭もきっともみじのように空を舞ってるから。
11/9/2024, 8:55:18 AM
意味がないこと
人は死ぬんだ。
そう思えば思うほど、この世の中の全てのことの意味がなくなっていく。
勉強も、仕事も、ご飯食べることも、悲しむことも、楽しむことも、生きることも全部無意味になってしまった。
それでも僕は息をしている。
だって、意味の意味すらわかってない。
意味なんて、そんなことなくてもご飯は美味しい。
11/1/2024, 6:56:28 AM
理想郷
ぼくはみかんにはなしかけた。
そこからへんじはなかった。
こんなあさはやくじゃだれもおきてないよって、ねこがあくびをしながらぼくにいった。
10/18/2024, 3:56:33 AM
忘れたくても忘れられない
忘れるわけのない、心に深く刻んだ君の顔が浮かんできた。
「絶対に、僕のことを忘れないでね。」と、踏切に君が立った。警報音の響きの中に、君は微笑んだ。
そう見えるように気がした。
そして君は命をなくした。
遺書の白い紙に君の姿が現れた。まるで花が咲くように笑顔になった。