「どうすればいいの?」
自分を好きになるにはどうすればいいの?
誰にも愛されない自分に生きる価値はあるんだろうか。
毎日、クラスメイトに死ねって言われて。
あの子が触ったものに触ると伝染るんだよ、とか。
テストで点数がいいのはカンニングしてるから、とか。
否定するのも疲れて。
かといって、その噂に付き合う義理はないし、そんなふうに安全圏から陰口を叩く連中に仕返しして、同じレベルに落ちたくなかった。
クラスでは当然ひとりぼっち。
両親はこのことを知らない。
前に私をいじめた犯人がわかって、被害者の私と加害者、それぞれの両親、担任の先生 、教頭先生、校長先生で話し合いがあった時、両親はなぜ私がそんな目に遭わなければならなかったのかと、私の頭を撫でながら涙を流した。
その当時のいじめはまだ可愛い方で、朝学校に行ったら上靴が濡らされてた程度のものだったから、そんなにつらくはなかった。
でも、両親は私以上に深く悲しんだみたいでとても私を気遣ってくれた。
その気遣いが私には苦しかった。
みんなから疎まれる私が悪い。
そう思うようになった。
ただ生きてるだけでも迷惑なんだろうか?
私なんていないほうが世界のため?
好きになれるわけがなかった。
自分も、自分の人生も、周りの人も。
自分を大切にするにはどうすればいいの?
真っ暗な明日に幸せな未来は待っているんだろうか。
サッカー選手になるとか、アイドルになるとか、YouTuberになるとか。
クラスメイトたちは語れるくらいの大きな夢があって。
私は未だに空欄のまま。
私にはこの暗闇が永遠のように思えたから。
卒業してもまた同じだったら、と思うとずっとこのままの方がマシだと思えてくる。
自分が何を好きかわからない。
自分が何をしたいかわからない。
自分が何になりたいかわからない。
自分のことが1番わからない。
自分を大切になんて、やり方がわからない。
でも今きっと私は自分を大切にできてない。
自分らしく生きるにはどうすればいいの?
誰もが自分らしく生きられる世界はどうやったら作れるんだろうか。
自分らしく、はわからないけど。
クラス内の酸素が薄い気がするのはきっと自分らしく生きれてないからだ。
いじめの標的であってほしい。
成績が悪くあってほしい。
嫌われてほしい。
クラスの願望。
事実無根の想像。
うっとうしい理想。
今までずっと叶えてきた。
全部私で、私らしくない。
自分らしさを掴んだ気がする。
これは小学生の時の話。
中高生は小学生の時とは違い、たくさんの友達ができた。
私でいいのかな、と言ったら、私がいいんだと言ってくれた。
自分にちょっぴり自信が持てた。
私、ここにいていいんだって。
小学校では私に近寄ることは御法度だったのに中高生では友達と手を繋いだり、抱きついたりは当たり前で、最初の内は戸惑ったけど、だんだんと慣れてきて今では私から行けるようになった。
将来の夢はまだ決められていないけど、好きなものがたくさんできて、やりたいことリストもどんどん増えていった。
小学生の時、何度も死にたいと思った。
私が死んだって世界が変わるわけじゃないと分かっていたけど限界だった。
卒業して中学校に入学しても環境が変わらなかったその時はちゃんと自分で終わらそうと覚悟した。
中学校の卒業式。
生きててよかったと思った。
みんなと出会えて私は幸せだよ。
自分らしく生きることの答え。
私の中で区別を生まないこと。
好きがあるから、嫌いが生まれるし、嫌いがあるから、好きが生まれる。
好き嫌いを考えずに分け隔てなく接したい。
傷つけたらちゃんと謝ること。
私が攻撃してしまったときに気づいてきちんと謝れるように。
私も周りの人も大切にしたい。
周囲に攻撃する人たちに寄り添うこと。
周囲を攻撃しなければ、自分を保てない人は何かつらいことがあるんだと思う。
そういう人たちの話を聞いて少しでも助けられるようになりたい。
これが正しいのかはわからないけど、過去の私が救われるように、私と同じ境遇の人たちを助けられるように、私は生きていく。
途中書きです。すみません。
「宝物」
Ladies and gentlemen.
世界一の宝物とは何なのか?
今ここに世界一の宝物を決める大会を開催します!
司会は私、Rが担当させていただきます。
審査員は視聴者である皆様。
皆様もたくさん宝物をお持ちですよね?
その中でも唯一無二の他に代えがたい特別な宝物を思い浮かべてください。
その宝物を超えるものが現れたら、それが世界一の宝物になり得るかもしれません。
その時はぜひ投票をお願いします!
さあ、早速参りましょう。
エントリナンバー1番
途中書きです。すみません。
「キャンドル」
ハッピバースデートゥーユー
照明の光が消える。
オレンジのあたたかい光がケーキを照らす。
ロウがゆっくりと溶ける。
お父さんはカメラを持ってその瞬間を待ち構える。
お母さんは幼い兄弟たちが火に触れないように見守る。
私は思い切り息を吸う。
そして小さい灯火に向けてふーっと息を吐いた。
あっという間に真っ暗になる。
途中書きです。すみません。
「たくさんの思い出」
散らかった部屋。
積み上げられた本のピラミッド。
無理やり押し込んだ雑多な荷物。
今日は年に一度の大掃除をします。
宣言したからには今日中に終わらせたい。
そして二度とリバウンドしないように。
目指せ、断捨離生活。
まずはウォークインクローゼットの中身を全部出します。
これは綺麗になっていくようで楽しい。
床が見えなくなって、足の踏み場なくなったけどね。
次は仕分け。
いるものといらないものに分けていく。
友達からの手紙。
学生時代のプリクラ。
友達からの誕生日プレゼント。
これは全部私の大切な一部。
賞味期限切れのお菓子。
両親に隠してた模試の結果。
昔挫折した教科書たち。
これはちょっと見たくなかった。
小さい頃集めてたカード。
失くしがちな装飾品。
可愛くて使う一歩が踏み出せないメモ帳。
これは捨てにくいけど、いるかと言われるとうーん。
いるもの・いらないものに分けるのが 、1番難しい。
途中書きです。すみません。
「冬になったら」
大学受験…