途中書きです。すみません。
私事ですが、明日明後日共通テストを受けに行ってきます。
「風のいたずら」
「透明な涙」
あなたが教えてくれた。
自分以外の誰かを案じて溢れ出る涙がこうも透明で美しく綺麗なものだと。
「あなたのもとへ」
あなたのことが好き。
初めて出会った時から今もずっと。
あの頃はこの先も一緒だと思い込んでいた。
でもあなたはわたしではなく、自身の夢を選び、夢を叶えるため遠くへ行ってしまった。
ほんとは行ってほしくなかった。
わたしのことを好きにならなくてもいいから一緒にいてほしかった。
そんな気持ちを押し隠して笑顔で別れた。
あれから6年。
だんだんと記憶もおぼろげになって、あなたの顔も声も霞んでいくような気がする。
ついにはわたしがあなたを何て呼んでいたか思い出せなくなってしまった。
わたしにとってとても大切で幸せな記憶だったはずなのに。
ふとあなたのいる方角へ目を向ける。
ここからでは見えないけど、このずっと先で頑張っているんだって、そう思ったらわたしも頑張ろうと思えた。
つらいことや悲しいことがあった時はいつも心の中であなた宛に手紙を書いた。
この手紙があなたへ届かなくても、返事が来なくても。
また立ち上がる力をもらえた。
あなたへの手がかりは名前と学校だけ。
今年高校を卒業したら手がかりは名前だけになる。
6年間悩んできた。
もう一度だけでいいから。
私のことを覚えていなくてもいいから。
あなたに会いたい、会いに行きたい。
6年も経ってるからあなたは大きく成長して変わってしまっているかもしれないけど。
あなたに会ったら、大切にしたかった記憶も全部思い出せる気がするの。
6年前の私は無力だった。
でも成人した今はどこへだって行ける。
これがラストチャンス。
リュックに勇気を詰め込んで。
今、あなたのもとへ会いに行くよ。
「そっと」
夢に向かって挑戦し続ける貴方の姿にいつも前へと踏み出す勇気をもらっていました。
小説を書いて読んでほしいと初めてお願いしたのが貴方でよかったと思っています。
そんな貴方が私の小説を読んでいく中で何か書きたいと思って書いたものを読ませてくれた時は本当に嬉しかったです。
そっと背中を押してくれてありがとう。
貴方は大したことはしてないと言うかもしれないけど。
貴方が思っている以上に私はたくさんのものをもらっていて、貴方が与えてくれたように私も誰かに渡したいんだ。
途中書きです。すみません。
「まだ見ぬ景色」
10年前、俺たちはある約束をした。
―2015年3月6日 卒業式
今日、10年後の君へ手紙を書く。
書いた手紙はタイムカプセルに入れて、10年後に君に見てほしいと思う場所の写真を撮り、その場所にタイムカプセルを埋める。
撮った写真は私たちが初めて出会ったあの学校の桜の木の下に埋め、10年後の今日、2人で写真を発掘してそれぞれの場所に向かう。
手紙を見つけたら君へ写真を撮って送る。
先に手紙を見つけた方の勝ち。
勝った人は負けた人に一つだけなんでもお願いができる。
負けた人は勝った人のお願いを一つだけなんでも叶える。
「ゆびきった!」
「約束!」
―2025年3月6日 約束の日