飛べない翼
飛べない翼は必要です
みんな飛べるのに
私だけ飛べなくても
翼すらない存在に
なりたくないのてす
飛べなければ意味がない
そうかもしれないけど
翼がないよりはいい
飛べるふりして
まだ本気出してないだけ
そんな立ち位置でいる
最低じゃない確約
なかなかに厳しいけど
誰かと比較して
誰かを羨んで
そうしながら
自分の立ち位置を知る
自他との比較は
やむを得ない
飛べない翼を大事に抱えて
今日も飛べるふりをする
そして立ち止まっている
意味がないこと
朝になって
1日をなんとか
バランスとってとか
考えても仕方ない
願いは荒く
かきまわされて
冷たい感触が
夜に残る
本音はいつも遅延
バラバラのつぎはぎ
見えるものと
描いたものの違い
ポケットにしまって
願いを隠すよ
たった1日の平穏を
やすまる心の居場所を
そのまま会える場所を
探しながら
考えても仕方ない
遥か先を思って
白い雪を待ってる
あなたとわたし
ここで巡り会う
どこの誰とも知れない
ことばだけのつながり
直接的な声かけはない
それでも奏でる言の葉で
あなたを思い描く
偶然に出会えたことを
奇跡と言えたなら
ここは奇跡で出来ている
遠いところに住んでて
出会う確率は低い
そういう私達が
今ここで綴り合えること
どんなに遠くても
思いをわかり合えること
ここにはたくさんの
あなたとわたしがある
一筋の光
希望の言い換え
一筋の光
乗り越える為に
遥か先に見える
暗闇の中でも
心に灯る光
始まっているんだ
ここにいる意味を
今日だけでなく
明日を生きて知る
全てを示す希望
雨上がりの空に見える
流れる時から見える
行き先を教えてくれる
今は見えない未来の
果てしなさを教える
耳の奥にだけ聞こえる
希望を信じる音
もう始まっているんだ
一緒に追いかけよう
一筋の光
鏡の中の自分
私の心臓から
右に8cm
やや上に5cm
そこに秘密を
隠してる
鏡の中の自分
生きたい時に生き
死にたい時に死んどく
それを許して
わがままという
本当の自由を
そこだけに秘めとく
誰からも何も言われず
存在すら知られず
サンクチュアリと呼び
檻の中に自由を与えた
活きてる熱と
死にそうな氷の
混在を許す場所
手をのばす勇気と
手を引っ込める許しが
笑ってお茶する場所
指し示しがない
すべてがフリーの確約
だから素直さが
顔を出して
本当はこう思うが
言葉として出せる
それを映した私が
そう言えない今を
取り繕る言葉で
ごまかして不器用に
笑い崩れていく