太陽
みんな輝ける
きっといつか
いつ輝くかの
タイミングを
見計らうだけ
風を追いかけ
闇を蹴散らし
暖かさを注ぎ
笑顔を照らす
そんな存在に
私はなりたい
鐘の音
私の内なる平和へ
落ち着かせる為に
静かに鐘が鳴る
どんな感情を
もたらすのか
うまく表現
出来ないけど
幸せに永遠に
抱き締めていたい
そう思える
怖さを見通して
喜びに手を広げる
そんな素直に
笑えることが
自然に出来る
そんな普通を
願いながら
はやる気持ちを
押さえ込んでいる
心の深淵へと
落ち着かせるように
そっと響く鐘の音
鳴り終わるまでは
瞼は開けない
病室
ぼやける視界がクリアになる
ここはどこと聞く間もなく
どこかを理解する
世界という病院の
日常という病室
みんな普通だと思ってる病棟
それが私のいる病棟名だ
病識の欠場、病感の欠落
私は大丈夫
それがみんなの合言葉
それを前提に
あの人はおかしい
どうかしていると
非難しあって
同じ場所にいる
何をわかっているのか
わからないままじゃないか
私が私でいるうちに
私に迫られる前に
誰かの言葉に耳を貸す前に
誰かの指差す方へ黙って
ついていく前に
今ここがわかってどうする
どんな場所かを知って
自分に何を求める
今ある全てを疑って
病室が病室であることを
わかったままに
病人のふりして
抜け道がないか
目を凝らして探してる
私が私を追い越すために
明日、もし晴れたら
暗さを見通せる強さが必要だった
いつも全く見渡せない世界で
何かに抗いながら生き延び方を
手探りで探してきた
それが当たり前の生き方で
目の前に晴れた世界が
現れることなんて夢のまた夢
むしろ晴れてはいけないと
無意識な否定こそが真実だった
明日、もし晴れたら
考えてもみなかったこと
考えてはいけないこと
タブーに触れる感覚
見てはいけないのに
なんとなくみたくなる
悪魔の扉を開くように
手をかけると
今までの全てを打ち消す
何もかもがひっくり返る
そんな自分の姿を見る
暗さを見通せる強さを
持った者だけが辿り着く
光に満ち溢れた世界を
見えた時に味わう
全ての痛みから解放された
私が笑顔になる瞬間を
だから、一人でいたい。
曖昧な私を許せるのは
たった一人私しかいない
いろんなことを教えてくれる
あなたのために、は
果たしてどこまで正解か
最後は自分の責任
だから最終判断だけは
誰にも邪魔されたくない
夏の日の夕暮れ
何色とも形容しがたい空
まるで今の気持ちを
表した感じ
だれにも知られない
この胸の内を
空だけはわかってる
そんな気持ちがまた
私を一人にさせる
たぶんこれでいい
そう決められたのは
この空のおかげ
何も言わず
背中をそっと
押してくれる
無言の存在を
私は信じてる
周りはいつも独りと
笑い飛ばすけど
だけど、私は
私なりを知ってるから
だから、一人でいたい