風に身をまかせ
この心にあって
あの心にない
そんな思いの
ひとつひとつに
届くような
やさしいことばを
見つけられたなら
この空にあって
あの空にない
そんな景色の
ひとつひとつに
届くような
やさしい風を
送れたのなら
もっと自然に
笑えるようになって
きっと誰かに
笑ってもらえるよう
風のようになって
身をまかせるような
寄りかかれる
そんな存在でありたい
風のように奏で
誰かにつないで
心へ届ける
あなたへのことば
そこにある思いを
決して見捨てない
あの心にも
この心にも届く
風のようにありたい
愛を叫ぶ。
楽しいと苦しいが
同居する世界だ
何が悪い?
ひとつの身体
複数の感情
身体という宇宙
いびつな特徴
それでも形作って
外から見たら
保っている
そんなふうに
見られるから
ぐちゃぐちゃを
隠しながら
バレないように
生きるしかない
間違いだとしても
それしか選べないから
愛してあげる
割りきれない
素数の歳の生き方
生きると自分を
同じ次元で見ようとしてる
最初からの不正解
同じ場所からは
見られないんだよ
生きるの定義
知らないでしょ
らしさなんて
最初からないでしょ
誰かに救いを求める叫び
そう呼べれば
格好がつくけれど
結局は自分へのかわいさ
それこそが愛
自分への渇望の愛
どうやっても
救われたい者が言う
どうしようもない
我儘という美しさを纏った
汚くて美しい身勝手さを
愛と呼び、叫び続けよう
忘れられない、いつまでも。
言葉で何かを語るより
無言で語る背中を見たら
もう何も言えなくなった
なんて小さな背中なの
そこから放つ空気から
言葉以上の思いを知る
言葉を失う
そこにあった
言葉の無意味さを
知った先に何がある
そう感じた瞬間に
違うと思った気持ちが
あなたを強く抱き締めた
なんの駆け引きもない
前髪も気にせず
あなたの胸に顔を埋めた
そこから
何も考えずに出てくる言葉
そこにあった
言葉の価値を
知った先にいる
言葉を得る
あの時があったから隣にいて
今この時がある
心に思いを持って
言葉に思いを込めて
その言葉を持って
気持ちを伝えて
今ここにいる
言葉を持つ
生きていける
そう思えた瞬間
込められる力を見た
しっかりと伝えなくちゃ
この言葉を持って
ここにある思い
あの時の力
忘れられない
いつまでも
明日世界がなくなるとしたら、何を願おう。
わからないことを
認識するために
何がわからないかを
明確にしてきた
わからないことを
わからなくしたまま
過ごすことなんて
今日すら生きる価値が
ないかとも思った
明日世界がなくなるとしたら
わからないことを
わからないままに
そうしても許される
出来ることは少なくて
変わらないことを
いけないことと
思っていたけど
それからももう
自由になれるなら
なんて穏やかな時間だろう
すべてがゆっくりで
何もかもの曖昧ですら
のんびり胡座をかいている
答えなんてなくていいんだ
それがわかっただけで
許されている気がした
すべてが自由でいいなら
もう何も願うことはなくなった
君と出逢ってから、私は・・・
いつも独りだった
敷かれた線路の上を
先なんて見えないまま
目の前だけを見て進んできた
レールは2本あるから
線路になるんだよと
あなたが教えてくれた
いつしか隣に
あなたがいて
行き先を
話し合うように
手を取り合ってた
進めない時は
一緒に停まり
動き始めは前から
引っぱってくれた
誰かと一緒に進む
今まで感じたことのない
感情ばかりが胸に届く
それは悪くないもの
少しずつペースを合わせ
共に進むことを選んでた
誰かと共に走ること
そんな日がくるなんて
思ってもみなかったから
見える景色もぼやけて
泣き笑いした顔を
隣で許し笑いされてる
君と出逢ってから、私は
素直に泣いて笑えるように
感情を胸に、気持ちを言葉に
出来るようになれたんだよ
ありがとう、愛してる