8/5/2023, 4:16:35 PM
『種族』
ゴーン…ゴーン…
この街の鐘は、いつも決まった時間に鳴る。
夜の12時と、明け方の4時。
変だと思うだろう。
皆が寝ている夜の12時と、まだ起きている人が少ない明け方の4時。
それも仕方がないのだ。
夜は、僕たち人間の時間じゃない。
夜は、僕たち以外のモンスターたちの夜だ。
夜の間はよっぽどのことがない限り外出禁止。
夜に外出て死んだとしても問題にはならない。
そうすることで、僕たちはモンスターたちと共存している。
お題:《鐘の音》
8/1/2023, 2:39:52 PM
『終わり』
…この頃ずっと雨だ。
もう何年も、何年も太陽を見ていない気がする。
地球はずっと泣いている。
苦しくて、泣いている。
明日、もし奇跡的に晴れたなら、
私は死ぬことにしよう。
お題:《明日、もし晴れたら》
7/31/2023, 2:00:35 PM
『感情』
誰かを勝手に信じて、勝手に裏切られた気分になる。信じたかったから。
でも、傷付くのは嫌。
傷付くくらいなら、最初から一人でいい。
一人なら気楽だ。
一人だったら、誰にも裏切られない。
裏切るのは、じぶんだけだ。
お題:《だから、一人でいたい。》
7/28/2023, 2:10:56 PM
『お祭りの日』
神社の鳥居をくぐれば、そこはまるで非現実的な世界だ。ほとんどが夏に開催されるお祭りは、夏の醍醐味だ。
どんどがやがやとなる祭り囃子。思わずわくわくしてしまう。
花火、屋台、オレンジ色の光。
どれもが非日常で素敵だ。
周りは家族連れ、カップル、友達グループ。
みんなが幸せそうな顔をしていて私も幸せになる。
フリフリポテトにからあげ、わたがしにりんごあめ。お祭りは無駄遣いが良い。
お題:《お祭り》
7/26/2023, 2:35:19 PM
『お代』
誰かのためになるならば
私は心臓だって捧げよう。
誰かのためになるならば
私は魂だって捧げよう。
私は、私の全てを差し出そう。
お題:《誰かのためになるならば》