7/25/2023, 2:15:36 PM
『悪魔と天使』
彼女はささやいた。
「ここから出して」
彼女はとらわれていた。
暗く、狭い檻のなか。
日の光は差し込まない。
月明かりだけを頼りに過ごす日々。
まるで、鳥かご。
僕は手をさしのべた。
彼女はわらう。
「あはははっ、おばかね。
あたしのことを知らないの?
…本当、お人好しなのね。」
少し悲しげに微笑んだあと、
彼女は僕を連れて、そのまま闇に消えた。
お題:《鳥かご》
7/24/2023, 1:57:35 PM
『片方』
私だけだったんだ。
凄く気の合う友人だと思ってたのは。
信じられない。信じたくない。
お題:《友情》
7/22/2023, 7:01:35 PM
『歴史』
もしも、タイムマシンがあったなら
私は過去に行きたい。
それも、私が生きている時代ではなくて
もっともっと昔。
色々な時代をこの目で見たい。
…でもそうすると、未来にも行きたくなってしまう。100年後の未来はどうなっているんだろう。
不思議ね。
私が過去に行ったら、過去の人に今の生活を教えた結果が今の時代の歴史になっているかもしれなくて、
私が未来に行ったら、私が未来の知識を持ち帰ってそれが未来の歴史になっているかもしれないなんて。
もしも、タイムマシンがあったなら
歴史ごと変わるのね。
お題:《もしもタイムマシンがあったなら》
7/20/2023, 3:09:28 PM
『喪失』
私の名前は、
…………なんだったっけ。
私、わたしは………誰だっけ…。
どうしよう、思い出せない。
わたしのなまえ、
わたしのなまえって
わたしってなんて呼ばれてたんだっけ?
お題:《私の名前》
7/18/2023, 4:00:10 PM
『声』
貴方のその可愛い声を知っているのは私だけ。
だと思いたい。
強がる声も、泣いたときの声も、甘えた声も、
私のことを大切に思ってくれている時の声も
ぜんぶぜんぶ、私だけが知ってる声。
たくさん愛してくれている貴方の、私だけが知ってる声。
お題:《私だけ》