『悪魔と天使』彼女はささやいた。「ここから出して」彼女はとらわれていた。暗く、狭い檻のなか。日の光は差し込まない。月明かりだけを頼りに過ごす日々。まるで、鳥かご。僕は手をさしのべた。彼女はわらう。「あはははっ、おばかね。あたしのことを知らないの?…本当、お人好しなのね。」少し悲しげに微笑んだあと、彼女は僕を連れて、そのまま闇に消えた。お題:《鳥かご》
7/25/2023, 2:15:36 PM