8/1/2023, 2:39:52 PM
『終わり』
…この頃ずっと雨だ。
もう何年も、何年も太陽を見ていない気がする。
地球はずっと泣いている。
苦しくて、泣いている。
明日、もし奇跡的に晴れたなら、
私は死ぬことにしよう。
お題:《明日、もし晴れたら》
7/31/2023, 2:00:35 PM
『感情』
誰かを勝手に信じて、勝手に裏切られた気分になる。信じたかったから。
でも、傷付くのは嫌。
傷付くくらいなら、最初から一人でいい。
一人なら気楽だ。
一人だったら、誰にも裏切られない。
裏切るのは、じぶんだけだ。
お題:《だから、一人でいたい。》
7/28/2023, 2:10:56 PM
『お祭りの日』
神社の鳥居をくぐれば、そこはまるで非現実的な世界だ。ほとんどが夏に開催されるお祭りは、夏の醍醐味だ。
どんどがやがやとなる祭り囃子。思わずわくわくしてしまう。
花火、屋台、オレンジ色の光。
どれもが非日常で素敵だ。
周りは家族連れ、カップル、友達グループ。
みんなが幸せそうな顔をしていて私も幸せになる。
フリフリポテトにからあげ、わたがしにりんごあめ。お祭りは無駄遣いが良い。
お題:《お祭り》
7/26/2023, 2:35:19 PM
『お代』
誰かのためになるならば
私は心臓だって捧げよう。
誰かのためになるならば
私は魂だって捧げよう。
私は、私の全てを差し出そう。
お題:《誰かのためになるならば》
7/25/2023, 2:15:36 PM
『悪魔と天使』
彼女はささやいた。
「ここから出して」
彼女はとらわれていた。
暗く、狭い檻のなか。
日の光は差し込まない。
月明かりだけを頼りに過ごす日々。
まるで、鳥かご。
僕は手をさしのべた。
彼女はわらう。
「あはははっ、おばかね。
あたしのことを知らないの?
…本当、お人好しなのね。」
少し悲しげに微笑んだあと、
彼女は僕を連れて、そのまま闇に消えた。
お題:《鳥かご》