アリス

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7/5/2023, 1:13:26 PM

『自然のなかの』


星を見る。
星は季節によって見えるものが違う。
でも、綺麗なのは変わりない。

冬のオリオン座が好きだ。

星は自然。けれどそれが紡ぐ直角とも言える正座は素敵だと思う。


お題:《星空》

7/4/2023, 12:36:17 PM

『人類誕生のその前』


本当の歴史は神様だけが知っている。
私はそう信じている。

私たちが習う歴史はごく浅いもので、本当は

氷河期の時代よりずっと前、
恐竜の時代よりもずっと前、
地球に、生命の誕生が確認できたと言われる前。

そんな前から、人間は生活し、そして一度は滅びたのだと言う仮説。

だから誰も知らない。分からない。全ては地球に埋まった。そんな仮説。

「面白いと思わない?」

「…まあ、よくある話だね」

「そうだけどそれが良いんじゃない!少なからずそう思う人が一定数いるってことなんだから」

「確かに」

なんて話を幼馴染みとするなんでもない日常。
神様だけが知っているはずの、本当の歴史。
そのときも、こんな平和な日があったのかな。


お題《神様だけが知っている》

7/3/2023, 3:34:05 PM

『道』


果てしなく続く道。
この先に明確なゴールはあるのだろうか。

…きっとない。

分からないまま、ただ進んでいく。
真っ直ぐな道じゃないその道を、
何回も分かれ道に遭遇してたまに

こっちでよかったのか不安になる。

いつかこの道の突き当たりがあったとき、悔いが無いようにいられているといい。


お題:《この道の先に》

7/2/2023, 1:45:06 PM

『かんかん』


カンカン照りのお日様。
麦わら帽子を被った彼女は暑そうにしている。

「やっぱ焼けちゃいそうだなぁ。」

「日焼け止めは?」

「もちろん塗ったよ~。でも貫通してそう。」

「あー、してそう。
最近本当暑いよね」

「暑すぎるよ~。一回建物の中に避難しよ?」

「そうだね。ついでに冷たいもの食べよ」

なぜわざわざ暑い日に外に出てまでいるのかと言うと、これからアイドルのライブがあるからだ。

少し遠い現場なので早くに出なければ間に合わない。けど朝からでるほどでもない。結果的にお昼過ぎに出たのだけど駅までの道が暑い。

本当、最近の日差しは強い。


お題:《日差し》

7/1/2023, 7:35:49 PM

『季節』


医者から言われた。
余命があと半年だってこと。

私の病気は凄く稀で、治らないんだって。
こんな体、いらないよ。
最初から生きられるなんて思ってなかった。
だけど、やっぱり少し寂しい。

羨ましかった学校生活も、いつしかどうでもよくなっていた。皆みたいになりたいって思ったこともあったけど、今では死ぬのを待つだけで、私は憧れも、好きなものも全部無くなったようだ。

病院での暇潰しにも飽きて、ただ、ぼーっと窓の外を見ているだけのことが増えた。

今は春。病院の外に植えてある桜の木が、綺麗に花をつけている。

少し前まで冬だった。窓のふちにまで雪が積もっていた。少しだけ元気な子が、外で雪だるまをつくって遊んでいたな。

その前の秋は、紅葉が見えて綺麗だった。誰かへの差し入れがいつもより暖かい色だった。ぶどうやりんごにさつまいも。

その前の夏は、外が暑そうだった。日差しが強かったから、私はずっとカーテンを閉められていてあんまり覚えていない。でも木々は緑色で空は凄く綺麗な晴天だった。

今は春。桜が見える。
小鳥のさえずりが聞こえる。
窓の外の景色は毎日移り変わる。

私が次、冬を迎えられることはないのだろう。
また雪を見たかった。


お題:《窓越しに見えるのは》

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