月夜

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7/7/2023, 1:29:02 PM

地元の七夕祭り

初めて2人で待ち合わせ
ソワソワしながらキミを待つ

カラコロ下駄の音と共に
少しハニカミながら近づいてくるキミ

「可愛い」と言いたいのに
キミの姿が眩しすぎて
顔を見ることが出来なくなった

ぎこちなく手を繋いで出店を回る
キラキラしたキミの表情を直視できないから
チラチラとキミの姿を盗み見ては
友達に見せびらかしたい気持ちと
誰にも見せたくない気持ちが
ぐるぐるぐるぐるループする

短冊が置いてある場所に付き
お互いに願い事を書く

「恥ずかしいから見ないでね」
キミは言う

「来年も一緒に七夕祭りに来れますように」

口ではうまく言えないから
短冊に願う

それを見て少し驚いた顔をした後に
「同じこと書いてる」
嬉しそうに笑顔を見せるキミ

その笑顔に吸い込まれるように
キミから目を離せなくなる

思わす抱き締めたくなる衝動を抑えて
思わず「好きだ」と呟いたその顔は
キミの帯より赤かったかも知れない



7/4/2023, 10:43:10 AM

あぁ神様

あなただけが知っていると言うなら
教えてください

私はいつまで
この子の
あの人の
笑顔を見ていられますか?

叶うことなら
この子と手を繋いで歩きたかった

叶うことなら
あの人と平凡で穏やかな時を過ごしたかった


あぁ神様

あなたは知っていたのですね

この身が滅び
この子と手を繋いで歩くことが出来なくて
あの人と平凡で穏やかな時を過ごすことが出来なくても

この子と
あの人の
笑顔を見守ることが出来ることを

7/3/2023, 12:57:00 PM

時々ふと振り返る

決して目では見えることのない
自分が歩んできた道

消してしまいたいことや
忘れたくないこと

けれども決して戻ることの出来ない道

この先の道がどこに繋がっているのか
目には見えないけれど

この先もきっと

何かにつま付いたり
何かに驚いたり

時に立ち止まり
時に迷い

泣いて笑って
華やかとは程遠い砂利道を
不器用に1歩1歩進んで行くのだろう





7/2/2023, 11:07:50 AM

ジリジリと
容赦なく照りつける日差しの中
思い出すのは白く細い母の手

麦わら帽子をそっと頭に乗せ
微笑む母の顔

つられて笑ったボク
なんだか無性に楽しくて嬉しくて
母の手を引っ張るように
見慣れた景色の中歩き出した

いつの間にか小さくなった母の手を
そっと支えて
夕焼けを背に
見慣れた景色を歩いている

7/1/2023, 12:49:51 PM

サラサラサラサラ
風が生み出す葉擦れの音
キラキラキラキラ
木漏れ日に一瞬目を奪われ

ガラスのフレームの向こうに見える
あなたの姿を無意識に目で追って

サラサラサラサラ
風になびく前髪
キラキラキラキラ
大きく手を振るあなたの笑顔に心を奪われ

ガラスのフレームに映る
親友(かのじょ)の笑顔
今日も淡い想いに封をする

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