もう明日になってしまった。
繰り返されるのは確かに明日だが、みんな今日を顧みているだろうか。
明日であった今日、明日であった昨日、明日であった一昨日…。
明日というのは、少し遠くて、随分と近く、少し乱雑で、とても丁寧であるべきものだ。
今日は再び廃れて昨日になる。そしてみんなが思っているより廃れた明日がやってくる。
また明日。
…私はこれを「一度きりの明日」と、言える人間になりたい。
それでは、また明日。
人はせっかくたくさんのものたちを見ることができるのに、なぜか見えないものに目を向けたがる。
きっと見えていることが当たり前すぎてそこに気づけていないのだろう。
ただ見えているもので構成される見えないものを心というのだろうね。
見えない心の模様を見つめる。
最後の層だけでなくてめくって確かめて、今日の心模様は、見えたかい?
ときには無理やり重ねてみたって、君のことを誰も悪く言わないさ。
色というのは難しいものだ。
逢わせるものによって色は大きく異なる。
鮮やかな色と鮮やかな色を逢わせるのはどうだろう?
きっと綺麗になる。…いやなんか違うな。少し色を間違えたかもしれない。さっきより濁った色になってしまった。
じゃあ、濁った色に鮮やかな色を逢わせるのはどうだろう?マシになるような気がする。……なんだかくすんでいてパッとしない。
さて、どうしたものか……。
この色に納得いってないように見えるって?それは誤解だよ。君たちの主観を言葉にしてみただけだ。
濁った色というのは深みがあるし、くすんだ色というのは鮮やかな色より柔らかい。
心は透明のままがいい?ふざけたことを。
秀でたところがない。
人より何かあればよかったものの何もない。
本当は文句を垂れたいんだ。
みんなに、平等に、私は文句を垂れたい。
調和を乱したい、四の五の言いたい。
それでいて許されたい。
何かを抱えて生きたい。抱えるほどの荷物がないんだよ。みんなは重そうにしているのに。
この空っぽの中身に何を詰めようが自由みたいだ。
理想はそこへ詰めてけばいいよ。