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11/24/2024, 11:01:06 AM

セーター


小さな頃母親に着せられるセーターが苦手だった。

「寒くないように」との親心には感謝なんだけど、なんかもうチクチクして首周りが気になって、下にブラウスなんか着たらもう身動きが取りにくいのなんの。

今の時代、チクチクするセーターなんて探す方が難しいほど、柔らかい繊維で編まれたものばかり。
その上、デザインだって多種多様。

昔の私に着せてあげたい。
きっとそればかり着るくらいお気に入りの1着になるだろうな。

今の私は柔らかく編まれた厚手のセーターを愛用してる。白と青の2枚。

風が吹く街を肩をすぼめて歩いていると、好きな人とお揃いのセーター着て、手を繋いで寄り添い歩きたいなと思う。

そんな日々を夢見てはあきらめて今年の冬も一人で歩く。
早足で歩けば暖かくなるのだから。

なんか違うけど良き。



end


11/23/2024, 11:17:05 AM

落ちていく



元の暮らしに戻るだけ

一人分の買い物をして

一人分の食事を作って食べて

お風呂浸かって

テレビ観て

眠る

だから

いつでも

サヨウナラの

準備は出来てる


end








11/22/2024, 11:36:12 AM

夫婦


このテーマでずーーーっと前勝手に書いたから全然違う話。(自己中)

毎日、生粋の野良である私が生意気な事を書き散らす。これ読んで腹を立てる人いるんだろうな、とか「この人性格悪いなぁ」って思われるだろうなぁとか思いながら書く。じゃあやめればいいのに止められない、止まらない。
ごめんなさいね。

ここに来られる方々の文章がほんっとーーーーに素敵で、読んでていつもため息が出る。こんなに文才のある方が何故こんな隠れたアプリ(失礼)へ来るのか。

この方々は一体どれだけ本を読んできたんだろう?どんな人生を歩んでこられたんだろう?どれだけ賢いのよ?その才能とか感性とか観察眼とか分けてよ!って羨望とジェラシーとが入り混じった感情が湧き出る。
逆立ちしたって敵わないのにね。

そして改めて見る自分の投稿文、、、。
(すごい。よく平気で出せるよね、勇気だけは讃えるわ。)
と、またしてもため息。

もう少しでこちらへ来て300日になろうかというのに、毎日書いてるのに、全然進歩しない。むしろ後退している。
どうすればいいの?ってこれ昨日のお題ね。

普通は毎日ちょっとでも書いてればなんらかの進歩があるはず、いや、あってもおかしくないのに進歩しない。
ある意味これも一つの才能でしょうか。

ほんっとーーにこちらの作者さんえげつなく凄いです。こんな素晴らしい作品達を無料で読んでいいんでしょうか。(管理人さんありがとうございます。

才能がないのは過去あらゆることをサボってきた自分のせいだとわかっています。
だから来世はある日突然、3歳で英語が話せるようになった天才児に生まれてきたいと思う私です。



生粋の野良健在end

11/21/2024, 10:27:09 AM

どうすればいいの?


生きづらい日々。上手いこと生きていけない。どこに行っても浮いてしまう。いつも気持ちは沈んでるのに。

必死のパッチでやったことは大体空回り。褒めたつもりが神経逆撫でて、冗談で貶したら猛烈に恨まれる。

あれこら考えあぐね「そうか黙ってりゃいいのか」と静かにしてたら暗いだの地味だの。

「あーこれじゃいかん」と慌てて陽気に振る舞ったら「時代遅れの恐竜女」だと。

どうやら何をやっても貶され疎まれる星の元に生まれてきたようで。

私は一体どうすればいいの?


end


11/20/2024, 11:26:08 AM

宝物


小学校に上がりたての頃、歳の離れた姉が持っていたバニラの香りのリップクリームがどうしても欲しくて、気づかれないように自分のポケットに入れてしまった。

小さくて平たいスライド式の蓋のケースに入っていて、全体的に50年代のアメリカのデザインでソフトクリームのイラストと英語で“Lip cream”と書かれてあったのを未だに覚えている。

姉には幼少期からいつもいじめられて、私の軽度の人間恐怖症を植え付けたそれはそれは恐ろしい人なのだ。いつバレるのやら毎日ハラハラしていた。

しかし、盗んでしまったという罪悪感となんてどこかに行ってしまうくらい強いバニラの香り。
こっそり唇につけては、うっとりしていたのを思い出す。

当の姉はそれがなくなった事に気がついてなかったのか、私は怒られることもなかった。だけどそれを堂々と出すことも出来ずに秘密の宝物として引き出しに潜ませていた。

だけど、何年か経ち気がつくといつしか無くなっていたそのリップ。時々思い出しては失くしたことを後悔した。今でも何処かで出会えば必ず買うだろう。

ただ一つ疑問に思うことがある。姉は本当に気づかなかったのだろうか?それとも見て見ぬふりをしてくれていたのだろうか?

いや、よもやあの姉に限ってそんなことはない、はず、、。

姉がこれを読んでいたら言いたい。
「勝手にとってごめんなさい。それと、あのリップ何処で買いました?」

、、言えない。考えただけで恐ろしい。

全部私の心の宝箱に封印しておこう。


end

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