スリル
(毬栗とウニがいっぱい落ちてます。踏まないようにお気をつけください。)
人付き合いが苦手で、独りを好み、絵を描いたり文章を書くのが好きな人は「アダルトチルドレンの何やら」と分類されるらしい、と頼んでもないのにインスタで流れてきました。
そーなんですか??
そしたら素敵な詩を書いて歌ってる桜井さんやすごい絵を残してるダヴィンチや北斎もそーなんでしょうか。
だとしたら光栄じゃないですか。誇りに思います。
どこに行っても「変わってる人」って言われますけど。でも「変わってる」からこそ、人と違う言葉や絵が出来るんじゃないですか。
そしたらやっぱり誇りに思っていいんじゃないのって自分の中で収めてますが何か?
大体、分析ばかりしているそちらだって「アダルトなにやら」に分類されるんじゃないですか?こちらが何を書こうが書かまいがあなたたちには関係ないでしょう。
作り笑顔と優しい言葉を巧妙に使い近づいて、こちらの気が緩んだところで本音を探り出し「あの人ちょっと変わってる」とか「暗いわねぇ」「チョロいな」なんてことを陰で言うんでしょう。
だから人なんか信用しないんですよ、そんな人ばかりだから。それが1人でいる理由ですよ。
お分かりですか?
こんな簡単なことがわからないあなた方を「スーパーアダルトチルドレン」に分類して差し上げましょうね。
言いたいことも言えないこんな世の中だから文章くらい書かせてくださいよ、絵くらい描かせてくださいよ。
ねぇ、反町兄さん。
どーせ何をやっても、何を言っても「出来損ない」「馬鹿」「あんたの居場所なはここじゃない」って言われてしまうんです。
もう好き勝手言えばいいじゃないですか。
こちらも好き勝手しますから。
――――――――
読んでくださりありがとうございます。
踏みました?end
飛べない翼
私の知ってる彼女はいつも大勢に囲まれてて、そこにいる皆んなが笑ってて、とにかく賑やか。
彼女がいるだけでその場所だけ暖かい陽射しが降り注いでいるよう。
透き通るような白い肌に大きな瞳、スッとした鼻筋にキャンディを食べたばかりのような艶めく薄ピンクのくちびる。
そんな彼女の1番の親友は私。
わかってるわかってる。みんな私なんぞ見ていない。「おはよう」と言うその目は隣の可憐な彼女を見てること。
でも、そんな彼女だっていっぱい泣いてきた。そりゃ人間だもん。嫌なことなんて腐るほどあるでしょう。
そんな彼女の美しく真っ直ぐに伸びた翼が折れかけた時、繋ぎ止める包帯が実は私の渾身の一発ギャグってことは誰も知らない。
私の地味で映えない翼が折れかけた時、可憐な彼女が渾身の一発ギャグで治してくれることも誰も知らない。
いつ折れたって大丈夫。
私達の翼は以外にタフなのである。
end
ススキ
風に揺れる河川敷のススキが綺麗だと思う
雨の日のアスファルトに映る車のライトや街灯が綺麗だと思う
夕日が映し出す縦に伸びる長い影が綺麗だと思う
細い細い今にも折れそうな薄黄色の三日月が綺麗だと思う
夜中に塗った真紅のマニキュアの艶めきが綺麗だと思う
貴方の選ぶ言葉のひとつひとつがどんなであっても綺麗だと思う
その人が燻らす煙草の煙が綺麗だと思う
そんな貴方に綺麗だと思われるようないい女になりたいと思う
end
脳裏
衣替えをする度に開ける引き出し。必要なものを取り出し、来年使うものを仕舞う。
決まったことの繰り返しの中で、1つだけ必要のないことをする習慣がある。
1番上とその下の2つの引き出しを開けること。
開けたところで取り出す衣服はひとつもない。本当に開けて中を見て、また閉じるだけ。
仕舞ってあるもの、それは息子が幼い頃着ていた衣服や雑貨類。お遊戯会で着た衣装から体育の授業で使う赤白帽、制服は勿論、お気に入りで何度も着せてお出かけしたチェックのセーターなど。
違う引き出しには片手にすっぽり収まるベビーシューズや戦隊ヒーローをモチーフにした運動靴など様々。
脳裏に浮かぶのはあの頃の息子の笑顔。いつも笑顔だった。
あの頃に戻れたらもっと上手に育てられるんじゃないかと思ってしまう。
もっといっぱい遊びに行けばよかった。美味しいもの食べさせてあげたり、欲しいもの買ってあげたり、もっと細かいところに気づいてあげたり、、。
今になって悔やんだってどうにもならないのはわかってるけど。
あの頃の笑顔に胸が熱くなるのと同時に、後悔の念で胸が詰まりそうになる。
今はもうとっくに私の背を超えた息子。(私が母でごめんね)と思いながらも顔を見れば軽口ばかり。
「母ガチャ」なるものがあるとしたら、彼は大ハズレを引いてしまった。
「来世は大当たりを引けますように」と祈うことで、拭えない罪悪感を消そうと躍起になる大ハズレ母の私であった。
end
意味がないこと
結婚して50年が過ぎて尚、私達夫婦は「夫婦」をしているの。
今日あったことは話さない、お互いの仕事のことも趣味のことも。若い頃から休日は別々で過ごしていたから、互いが何が好んで何をしているのかわからないのよ。
「おはよう」「おやすみ」「日曜から出社だ」「お風呂沸いたわよ」「いただきます」「ごちそうさま」
これが私達の会話。それ以外は一言もないわ。
元々、彼には結婚願望などなかったの。私の一目惚れで結婚を押し迫ったのよ。私の両親にも紹介したし、断れなかったんじゃないのかしらね。
彼はまだまだ遊び足りない様子だったし、言い寄る女も絶えなかったから当然と言えば当然かもしれないわね。
まぁ、それは今も変わらず、遊びは止まらないけど。
ひどい時は愛人を家の近くに住まわせていたこともあるのよ。着替えもご飯もそっちで済ませて、夜になったら「疲れたなぁ」って寝るのよ。どうしようもないクズよね。
散々悩んで離婚なんてしょっちゅう考えたわよ。だけどね、離婚に意味はないことに気づいたの。
夫婦生活など元々なかったのだから、結婚なんてしてないも同然なのよ。今になって騒いだところで相手は痛くも痒くもない、最初から私のことなんて見えてなかったんだから。
どちらが先にこの生活にギブアップするのかなと思ってたけど、決着つかないみたい。この歳になって我慢くらべも老い先が見えてきたわ。
ここまで別れずにきたからには、相手より長く生きることを目標にしているのよ。
1日でいいわ、絶対にあの人より長生きにしたいの。あの人のいない人生を送りたいわ。
_________________
これは、ずっと前に雑誌で見た何処かのご婦人のインタビュー記事。
こーゆー生き方もあるのだと考えさせられたってハナシでした。
end