窓から見える景色
小さな頃からいつも一緒。
喧嘩しても笑う時も泣く時も、じゃれ合う時も当然のように隣にいる。
笑顔が似てる二人は
描く絵も話す言葉も、書く文章まで似ている。
二人で一人なのかと見紛うほどに。
「幼なじみ」と言うらしい。
5歳の時に、二人の家のすぐそばに引っ越してきた私。
私達はすぐに仲良くなった。
三人で遊ぶ時、私は二人の間にいる。
けれどいつしか気づいてしまった。
私を通りすぎるあの子の視線に。
私を通りすぎる彼の視線に。
そんな二人が嫌いになった。
誰が聞いても
「そんなんじゃない」
「ライバルみたいなもの」
口を揃えて言う二人。
けれど、そこには誰も入れないってわかってるんでしょう?
いいかげんにしてよ。
いっそのこと、そういう関係になればいいのに。
公言してくれたらいいのに。
「恋人」だと。
幼なじみなんて一緒にいたいだけの口実でしょう。
彼を好きな私を気づかう彼女とそれに気づかないふりをする彼。
二人が嫌いなんじゃない。
二人の思いやりに甘えて、
間に居座る自分が嫌いなんだ。
想ったところでどうせ報われない。終わりにしたいのに。
カーテンを開ける。
笑ってじゃれ合う二人の姿。
それが私の部屋の窓から見える風景だ。
end
形のないもの
急いでたり疲れてると、ここでの誤字脱字が多くなります。お題すら間違えてて笑っちゃう。後から直す時もあれば、直さないこともあります。
でも、そんなそそっかしい自分が好きでもういいって放ってます。そういうのが気になる方いたら、ごめんなさいですね。
そうそう、先日職場の男性からバウムクーヘンを頂きまして。(バーム?バウム?どっちでもいい?)
帰宅後、早速開ける私。
丁寧に包装された包みの中から出てきたのは立派な箱に入った、それはそれは可愛いバウムクーヘン。直径15センチくらいの手のひらサイズ。
楽しみに少しずつ分けて頂こう、ふふっ。
夕食後、早速食べてみました。
頬張ると、しっとりとした生地の周りにうっすらアイシングされたシュガーがじんわり溶けて。
疲れた心と身体に沁みます。
「ありがとうございます!結婚式の引き出物ですか?バウムクーヘン嫌いなんですか?美味しいのに」
「違います。出張のお土産ですよ!」
だって。
帰りの荷物、さぞかし重かっただろうに。お礼をしないといけないですね。
次の日空っぽの箱を発見。
家族の誰かが食べたようで。私の楽しみが、、、。
所詮形あるもの、なくなるのは仕方ないのですが、一言言って欲しかったわ。
あ、職場と書きましたが、そうなんです。実はしれっと働いておりまして。とは言っても、緩い感じでですけどね。
あ、「野良」は返上しませんよ!
少々働き猫になったからって、生まれ持っての血統書付きの「野良」ブランドは簡単に消えやしませんから。
そこは譲れません。プライドに懸けて。
プライドは人それぞれend
ジャングルジム
子供の頃、1番上まで登っても怖くてのんびり周りを眺める余裕なんてなくて、すぐ降りてた。
今と変わらない小心者。
ブランコは大好きで必ず乗ってた。でもあんまり強く漕ぐとやっぱり怖くて。ゆっくり揺られるのが気持ちよかった。
今と変わらない臆病者。
シーソーも好きだったな。
友達と水平を保とうと何度もチャレンジしたけど、絶対むりで。その度笑い転げてたなぁ。
今は笑わなくなっちゃった。
あの頃、一緒に公園で遊んでたみんなは今何処にいるんだろう。何をしているんだろうな。
会いたい、会いたいな。
けれど、私が会いたいのはあの頃のみんなだ。
あの頃の私に戻って、苦手なジャングルジムのてっぺんから一緒に同じ風景を眺めたい。
ブランコもシーソーも思い切り漕いでふざけて、お腹が痛くなるくらい笑って、、、。
忘れてた幸せな風景が蘇る。
今の小心者で臆病者で、笑えなくなった私を見たらどう思うかな。
あの頃のように手を差し伸べてくれるかな。
私も手を差し伸べるよ。
頼りないけれど、あなたを救えるのなら。
end
声が聴こえる
あの、見てはいけないものを、とうとう見てしまったんですよ、私。
いや、ずっと気にはなってました。けれど、見ることはないなと。
なのにとうとう見てしまったんですよ。
焦らしすぎですね。言います。
ホラー映画です。多分ホラー映画、を見たつもりだったんですが?サスペンス?んーコメディ、、よりのホラー?ホラーよりのコメディ、、?
鋭い爪の主人公の第一印象「何だこれは?」「誰が見るんよこんなの」とスルーしてました。なのにある日突然、右手の人差し指が動きまして。
、、、結論は言いません。
タイトルにも書かれてあるんですけど、主人公が私と似たような野良な生き物なんです。だから勝手に親近感が湧いてしまったようで。
結果全然似てなくて、むしろ向こうは働き者?よく動いておりました。(良くも悪くも)
似てる映画で言えばグレムリンが思い浮かびます。(ていうかオマージュ??)ギズモ好きな私としては、こんな作品を2024年の今になっても作ってくれるんだ、と違う意味で感銘を受けたのでした。
短い映画でしたが、色んな意味で楽しめました笑
なんとなく想像がつく方、お時間ある時に見てはいかがでしょうか。
ん?グレムリンがわからない?
嘘でしょ⁉️
あ、映画の衝撃でお題忘れてましたね。
この場所での声は「文字」ですね。
いつも愛ある「文字」が並ぶ作品を見るのが楽しみです。何度も読み返したりして、、、。
ありがとうございます。
勝手なことばかり書いてる私が恥ずかしくなる。(ほんとにな)
end
秋恋
枯葉揺る
水面にかの日
思い馳せ
逢うも叶わず
散りゆく恋
あぁcry。暗いですねぇ。
明るいやつがいいですか?
欲しがり屋さんですね。
(自分が言いたいだけ)
帰り道
寒さ理由に
肩寄せて
分け合う缶の
触れる手熱く
まだちょっと早い気もしますが、秋後半の歌ということで。(都合よすぎ)
誰ですかチューハイとかビールを想像してるの、違いますからね。
ここでの缶は温かいやつですからね。
こういうのを書いてる時、無心になれます。他の作者さん達の作品を読むのも大事な時間です。だから来てしまうのかな、毎日ここへ。
ではまた明日。
喉痛end