嵐が来ようとも
海沿いをドライブするのが好きです。冬の間は当然ですが誰もいない。
今は、お洒落なマリンスポーツを楽しむ人々など、実に大勢がいらっしゃる。
水上スキーやオートバイ、パラセーリングとか、こーゆーのって、「一生に一度くらいはやってみたいな」と言いながら今世を終えてしまうんでしょうね、私の場合。
それにしてもですよ。
ほんっと暑すぎますよ。
炎暑猛暑いいますが、私としては“狂暑”と名付けたい。
窓を開ければ熱風、外に出れば容赦ない日差しと紫外線。
そして、まだ8月が来ていないと言う事実。
この温度が下がるのなら、突然の嵐が来ようとも、喜んで全身で受け入れられそう。
出来れば、被害が出ないくらいのちょーどいい感じの雨風がいいんですけどぉ。
この歳の女が小文字を使ったら少し寒くなるのがわかりました。
いかがですか?
end
お祭り
より、“お参り”です。
私が神社に行くのって。
それも、気まぐれにです。
それでも“憑き物が落ちる”は言い過ぎかもしれないけれど、“気が上がる”感じがします。
あ、お題を見てひとつ思い出したことがありました。
それは水風船のヨーヨー。
ちょっと長いゴムの先に小さな輪があって、そこに中指を通し、水風船をやんわり叩く。
すると、ちゃんと手に戻ってくる。柔らかくて少しひんやりした感触。この歳になってもまだ覚えてます。
始めはやんわり叩いてたのが、慣れてきたら、一点集中でばいんばいんしてしまうのがお決まり。
最後、しぼんでしまうまで遊んだものでした。
話は変わりますが、
私は”お祭り騒ぎ”が苦手です。お酒が入って思いきり騒げる人達を羨ましいとは思うのですが。
明るくてギラギラした数日間もいいけれど、それが終わった後の静けさとか、何事もなかったかのように、いつもの日常に戻る感じが好きなのです。
end
神様が舞い降りて来て、こう言った
「突然で悪いんだけどさ。なんかもう、疲れちゃって。
ほら、神様っていっぱいいるだろ?この国だけでも八百万だよ?諸外国の同業者入れたらとんでもないんだよね。
神様関係も難しいんだよ。
疲れたよ。
ちょっとでいいからさ。
代わってよ。」
「わ、たし?何故わたし?神様業って何なの?代われるもんなの?代わってよ、の意味がわからないんですけど。」
「頼むよ。なんか願い事1つ叶えてあげるから。」
「心得た。」
神様業を始めて3ヶ月が経とうとしている。もう嫌だ。
忙しいなんてもんじゃない。
毎日おびただしい数の願い事が送られてくる。
叶えていいかどうかの判断をする前にそいつの人間性を調べないといけない。
他にも、悪いことをしている奴がいたら、そのレベルに沿った罰を当ててやらねばならない。
その間にも、あちこちの同業者から膨大なメールが届く。なにやら、戦争のない平和なこの国担当の私だけ、仕事が少ないのはずるいとか。
いわゆるクレームだ。
冗談じゃない、こっちは素人。どれほどしんどいか分かってない。
それについて今度、協議会を開くという知らせだった。
行きたくない。
この仕事、辞めさせてもらおう。
それにしてもあいつ、全然帰ってこない。ずいぶん前に、“人間界楽しすぎるw”とメールが来たきりだ。許せない。あいつを呼び寄せる方法はこれしかない。
願い事
「あいつがとっとと戻って来ますように」
アラームが鳴っている。
いつもの部屋だ。
「夢、だったの?」
仕事に行く途中、通りすがりの神社に寄って手を合わせた。
「安心してください。願い事はしませんから。お疲れさまです。」
end
誰かのためになるならば
毎日、ここで投稿している。
私のくだらなくて、稚拙な言葉で綴られた文章で、少しでも誰かが笑ってくれたらいいなと思っている。
教養も何もない良い歳した女が、孤独に何処かで生きているという滑稽な様を知ると、なんかこう、読み手の方々は「この人よりはマシな人生送れてるわ」と自然に自信がつくのではないか、という思惑もある。
大いに結構だ。
反面教師と言うか、踏み台にして頂き、また存分に嘲笑って欲しいと思っている。
これが、憂鬱な毎日を生きる誰かのためになるならば。
正直なことを言うと、私のどうしようもなく馬鹿げて愚鈍な日々の出来事は、ここでは書ききれないくらいある。
いつか、何処かでお披露目することが出来ればもっと笑ってもらうことが出来るのに、なんともどかしいことか。
いや、封印すべきか。
end
鳥かご
今、通いのジムにいます。そして突然の豪雨です。
「降りそう」とは思った。 でも、そんな予報はなかったし、少しくらいなら大丈夫だろう、といつものように歩いて来ました。当然、傘なんて持っておらずです。
途中、頭や顔にポツポツと。引き返そうかという思いがよぎったものの、目的地はもうすぐそこ。
とりあえず行こう。
その判断で今に至るわけですが。
雷鳴が響くジムに1人。
無機質なマシンに囲まれたここを“鳥かご”と認めてくださる優しい貴方様、私にレインコートと長靴とハートをくださいませ。
どーしましょーend