これまでずっと
“チャンス”と言う、目に見えないけれど、逃すと大きな痛手を負う、貴重で厄介なものを幾度も取り逃がしてきたように思う。
いや、取り逃がしてばかりだった。
目の前にずっと欲しかったフィギュアがある。残り1体。「欲しいけどお金がないし」
前から気になってた仕事に募集かかってる。
「やりたいけど、どーせ出来ないだろうな」
大好きなアーティストのライブがある。
「行きたいけど、子供いるし、仕事あるし」
これら全て、言い訳せずに本能のままに行動に移したとして後悔しただろうか、答えるまでもない。
わかってる。わかってるけれどすぐには変われない。
だからと言って変わらないまま終わりたくもない。
と言いながら、この歳まで生きてきてしまった。
変わるためのチャンスください。出来れば、手に取りやすい場所に目立つように、お手頃価格で置いといてください。
言い訳せずに買いますから。
end
一件のLINE
始まりも終わりもこれひとつあれば事足りる
薄情の上に成り立つ便利な罠にかかる私達
そうだと知りながら動く指先
いつものやり取りが“他の誰か”の指で送られても気づかない
あなたのLINEのお相手だーれ?
end
目が覚めると
そこには、ベッドでスマホを触ってる人がいる。
もう10時を過ぎている。
寝ぼけまなこで、画面が見えてるのか見えてないのか、わからないけれど、触ってるのは確かだ。
ダラダラと1時間ほど触って、ようやくスマホを置いた。やっと起き上がるようだ、と思ったら、また寝た。いわゆる二度寝というやつだ。
昼もとうに過ぎた頃、そいつは、のそのそ起き上がりキッチンへ。
喉が渇いたのか、水だかなんだか飲んでいる。
ここまでスローモーション映画を見ているようだ。
出かける気配はない。今度はパソコンの電源を入れた。仕事でも始めるのか。
いや、ネットショップを徘徊している。見るだけで買わないんだろうな。本当に時間をむだにしている。
こーゆー人間にはなりなくない、こんな人生絶対後悔するだろうなと思う。
残念な人だ。
お腹が空いたのか、なにやら作り出した。これまで何をしたわけでもないのに、お腹は減るらしい。これでも生きてるということか。
お腹を満たした後は、え、寝転んだ。また寝る気だろうか。見る気もないであろうにテレビをつけた。さっきまで見ていたパソコンもつけっぱなしだ。
つくづく、こいつは最低だ。人として認められないくらいぐうたらな奴だと思う。
もっとよく顔を見てやろう。
え、あれ、こいつは、私?
てことは、私は、え?
end
私の当たり前
んー
意味はわかるんだけど、妙なお題。
とりあえず、本日、女子の日にて疲れてる。
自分を女子と言ってもいいのだろうかと考えたが、それはもーいい。
貧血防止に飲んだ鉄剤が全てなかったことになる歯痒さ。
殿方にはわかるまい。
優しくして欲しいですよ。
ローソンの新デザートが食べたくてたまらないのです。
あの、練乳ミルククリームのサンドね。
どなたか買ってきてくれませんか??
こんな日は自分をとことん甘やかすのです。これが私の当たり前なのです。
使い方合ってるかな。
その前にこんなこと書いていいのかな。
それも、もーいいや。
それでは。
end
街の明かり
田舎の何もない静かな夜に憧れるのに、いざ放り込まれると怖くなる。
街の明かりが視界に入ったときの安堵感ったら、もう。
都会に行くと、わくわくする。どこに行っても洒落てて、きらきらしている。
憧れるけれど、住んでしまったら、これが日常になったら、くすんでしまうのかな。
少し車を飛ばせば、海も川も山もある。こんな田舎に住みたいと願う都会の人もいるかもしれない。
お互いさまってことで、決着。
と、我ながら、よくわからないことを書いてしまった。
全部炎暑のせいend