目が覚めると
そこには、ベッドでスマホを触ってる人がいる。
もう10時を過ぎている。
寝ぼけまなこで、画面が見えてるのか見えてないのか、わからないけれど、触ってるのは確かだ。
ダラダラと1時間ほど触って、ようやくスマホを置いた。やっと起き上がるようだ、と思ったら、また寝た。いわゆる二度寝というやつだ。
昼もとうに過ぎた頃、そいつは、のそのそ起き上がりキッチンへ。
喉が渇いたのか、水だかなんだか飲んでいる。
ここまでスローモーション映画を見ているようだ。
出かける気配はない。今度はパソコンの電源を入れた。仕事でも始めるのか。
いや、ネットショップを徘徊している。見るだけで買わないんだろうな。本当に時間をむだにしている。
こーゆー人間にはなりなくない、こんな人生絶対後悔するだろうなと思う。
残念な人だ。
お腹が空いたのか、なにやら作り出した。これまで何をしたわけでもないのに、お腹は減るらしい。これでも生きてるということか。
お腹を満たした後は、え、寝転んだ。また寝る気だろうか。見る気もないであろうにテレビをつけた。さっきまで見ていたパソコンもつけっぱなしだ。
つくづく、こいつは最低だ。人として認められないくらいぐうたらな奴だと思う。
もっとよく顔を見てやろう。
え、あれ、こいつは、私?
てことは、私は、え?
end
7/10/2024, 11:47:45 AM