好きな本
調べるに、どうやら“漫画”は“本”ではないらしい。残念極まりない。
「比較的絵の多い本」だと認定されたなら書きたいものはあれこれと思いつくのだけれど、そうもいかないらしい。
ではお題に従って“本”の話。
今までの私の投稿文を読んでくださった方々ならお気づきだろうが、私には知識、教養がない。そのうえ礼儀作法というものまで知らない。救いようがない奴とは私のこと。
誰かに聞けばいいじゃないかと言う勿れ「誰に聞けばいいのか、いや、聞けるわけない、この歳だぞ」ちっぽけでしょうもないプライドだけはしっかり身につけて今日まで来てしまった。
可哀想な私。
ということで「本」に頼ることに。
彼等は私が知識や教養がないことも礼儀知らずな女だということも分かった上で、寡黙に真摯に教えてくれる。それも極秘に。
これ以上ない助っ人である。
そんな強力な味方を備えた私は無敵だ。
どんな敷居が高い会席の場であろうが、高級ホテルのディナーであろうが、そこに総理大臣がいようがへっちゃらだ。無敵である。
ただ一つ気がかりなのが、いざという時にそれらの内容をまるっと忘れてしまうのではないかということだ。
私がどの本より読むべきは「記憶力向上」のノウハウ本かもしれない。
てことを、かなーーり最初の方の投稿文にて書いた記憶がある、ような、気がするが定かでない。
さてと。記憶力の本、買いに行くか。
end
あいまいな空
夕暮れ時の空が嫌いな人はいますか?
「曜日による」と答えた方、わかりますよ。
日曜の夕方なんて明日の仕事や学校のことが頭にちらついて、感傷に浸れやしないですよね。
だけど、ほとんどの人は“好き”と答えてくれそうな気がします。
すっきりとした昼の空もいいですが、夕方の曖昧な空模様はまた格別ですよね。
ある日はオレンジと淡いブルー、またある日はピンクと紫にグレーが混ざって。
それも気がつくと消えてしまっていて。
“明日もがんばろう”とか“今日も無事終わったなぁ”とか“散々だったなぁ”“帰ったら推し活しよ”っていう私達の様々な想いが、あの空を作ってるような気がします。
明るい部分も暗い部分もあってよし、ですよね。
あ、余談ではございますが、私の推し彼の推しカラーは“青”です。
いらん情報end
あじさい
この時期からあちこちで見かける紫陽花。
その昔は“移り気”“浮気”“無常”この花言葉のせいで、庭先に植えてはいけないと言われてたそうですが、今となっては気にしない人が多いようですね。
花言葉を知ってしまうと、誰かからもらうそれが恐ろしい意味を持つのでは?と勘繰ってしまう私。(ひねくれ女王)
せっかくの美しさも台無しです。
“裏切り”とか“薄れゆく愛”とか言う意味のそれを笑顔で渡されたなら、トラウマになりますね。
気をつけなはれやー。
end
好き嫌い
大好きな女の子がいました。幼い時に、隣に引っ越してきたその子はまん丸なお顔に大きな瞳のとても可愛い子。
すぐに仲良くなり、毎日毎日一緒でした。笑うのも走るのもイタズラするのも、いつだって一緒。彼女なしで私の幼少期は語れないほど。楽しかったなぁ。
そんな彼女は、持ち前の明るさと社交的な性格で友達も多く、みんなの人気者です。
中学に入って、お互い遊び友達が変わり、以前ほど一緒に過ごすことはなくなったけれど、私は変わらず彼女が大好きでした。
そんな私達は社会人になって遊ぶ仲は変わらず。
そしてそして、驚くことに結婚も妊娠も同時期。彼女の結婚相手は私の夫の友達。ここまできたら、なんだかレディース漫画の世界ですね。
そんな大親友の彼女。
実は私のことが大嫌いだったようです。とゆーより、憎しみに近い感情を持っていたことがわかりました。
私の性格がゴミカスだったのも理由でしょうが、それを言わずに何十年共にいたのか。
いつから?最初から?
もう会うことのない彼女にそれは聞けません。知らない方がいいのかも知れませんね。
“友達”という仕事を“笑顔”という仮面で責務を果たした彼女。貴方はすごい人です。
写真にも思い出にも心の中にも有り余るほどある記憶の中の彼女へ。
ずっと我慢させてごめんね。
もう消していいかな?
end
街
こんなに小さな街なのに、知らないことだらけだ。
もともとが根っからの出不精である私はどこに行くのもおっくうで、家族とも出かけたがらなかった。
1人でなんて、なおさら。
なんなら、でる必要すらないのでは?くらいに思ってた。
そんな私が気まぐれに車を飛ばして片道50キロの隣の市の美術館へ。
どうしても見たいものがあったから。
結果、想像してたのより遥かによかった。
本作りにおいて、印刷という文明を持たない古の人達はすべて書き写していたというけれど。
なぜにあんなに字が美しいのだろう。私なら2ページ目辺りでイライラしてしまい、途中からは自分以外の誰も解読できない代物が出来るだろう。
それだけではない、挿し絵も丁寧に描かれている。
参りました。と何度肩を落としたことか。
帰路、偶然その地元で人気のお店を通りがかり、食事をとった。
メニュー豊富で味は言わずもがな。絶対また行く。
こんなことがあるなら、もっと多くの街に足を延ばすべきだった。
この歳まで何やってた?と言われても仕方がないが、これからだって行ける、はず。
頑張ろう自分。
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