好き嫌い
大好きな女の子がいました。幼い時に、隣に引っ越してきたその子はまん丸なお顔に大きな瞳のとても可愛い子。
すぐに仲良くなり、毎日毎日一緒でした。笑うのも走るのもイタズラするのも、いつだって一緒。彼女なしで私の幼少期は語れないほど。楽しかったなぁ。
そんな彼女は、持ち前の明るさと社交的な性格で友達も多く、みんなの人気者です。
中学に入って、お互い遊び友達が変わり、以前ほど一緒に過ごすことはなくなったけれど、私は変わらず彼女が大好きでした。
そんな私達は社会人になって遊ぶ仲は変わらず。
そしてそして、驚くことに結婚も妊娠も同時期。彼女の結婚相手は私の夫の友達。ここまできたら、なんだかレディース漫画の世界ですね。
そんな大親友の彼女。
実は私のことが大嫌いだったようです。とゆーより、憎しみに近い感情を持っていたことがわかりました。
私の性格がゴミカスだったのも理由でしょうが、それを言わずに何十年共にいたのか。
いつから?最初から?
もう会うことのない彼女にそれは聞けません。知らない方がいいのかも知れませんね。
“友達”という仕事を“笑顔”という仮面で責務を果たした彼女。貴方はすごい人です。
写真にも思い出にも心の中にも有り余るほどある記憶の中の彼女へ。
ずっと我慢させてごめんね。
もう消していいかな?
end
6/12/2024, 12:28:18 PM